現在の仕事内容

現在は技術職として、アンモニア輸送船・アンモニア燃料船の新造船案件の計画業務を主に担当しています。船舶の燃料は従来は重油が中心でしたが、代替燃料の普及に伴い、それぞれの燃料の特性やリスクを踏まえた設計・仕様検討が必要になっています。特にアンモニアは代替燃料の中でも新しく、また毒性を持つという特性があるので、その取扱いに関しては細心の注意を払う必要があります。安全な運航のためにどういった機能が必要なのかを整理し、実際に仕様に落としこんでいくのが主な役割です。
また、新造船案件の計画のみならず、アンモニア・メタノールに関わる知見収集や液化ガス輸送船の就航船不具合対応まで幅広く関わり、国内外の造船所やメーカーなどと直接コミュニケーションを取りながら業務を進めています。また社内でも本社内の他部署のみならず海外拠点で働く社員とも協力して業務にあたっています。

世界の造船所と技術の最前線で、
未踏の領域に挑戦するやりがいと面白さ

技術職の主な業務の1つは、安全性が高く乗組員にとっても使いやすい船かつコスト競争力のある船を調達することです。造船所の選定をはじめ、仕様調整、設計図面のレビュー・承認、建造現場での監督業務、試運転や各種テストの立ち会いといった船ができるまでの一連の過程を複数の部署にて分担しています。
業務上で関わりのある造船所は日本のみならず中国や韓国といった海外の造船所もあります。直接現地を訪問し彼らと意見交換することもあります。若手でも造船所やメーカーと直接やり取りする機会が多く、グローバルな仕事をしていると感じます。
近年は燃料転換の流れが強まっており、中でもアンモニアや水素は今まさに開発の真っただ中にある燃料です。アンモニアは毒性と臭気、水素は超低温と爆発性といった、扱いには高度な注意が必要な燃料です。従来燃料である重油にはなかった特性、またそれによるリスクを理解したうえで、いかに安全に扱うかを検討することは、まさに“誰も経験したことのない答えのない仕事”と言えます。
また、社内設計標準の更新・策定にも携わり、自分の成果が形として残ったことは大きな手応えになりました。“少数精鋭”といわれる環境では責任が大きい一方、若手のうちから担当できる範囲が広く、成長につながると感じています。

境界なき技術フィールドへ。
造船から新燃料船まで広がるキャリアの幅

就職活動では大きく3つの軸を持って取り組んでいました。1つ目は、ジェネラリストということです。技術者の中でも1つのことを深く突き詰めるスペシャリストというよりも、ジェネラリストとして活躍できるような仕事を求めていました。
また、学生時代に海外経験がなかったため、「仕事で海外に行ける業界」であることも大切な条件でした。
加えて、大学時代にヨット部に所属しており、海に関係する仕事がしたいという憧れがありました。
こうした条件を掛け合わせたとき、海運会社の技術職が最も自分に合っていると感じました。国内外の造船所やメーカーと幅広く関われ、技術知識も活かせる点が魅力的でした。
入社後は、FSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)LNG船、チップ船、ばら積み船、メタノール輸送船、LPG船などの新造船プロジェクトなどに携わり、建造プロセスごとの各役割を経験。計画業務から現場監督まで、一通りの工程に関わってきました。これまで携わった船は10隻以上にのぼり、また近年はLNG燃料のみならず、メタノール、LPG、アンモニアといった代替燃料案件にも多く関わることができました。

新燃料時代の技術基準づくりに貢献し、
広く価値を発揮できる海運エンジニアへ

今後は、船舶の代替燃料の普及において社内外から信頼される技術者として、より高い専門性を発揮できる存在を目指したいと考えています。
海外の造船所やメーカーと関わる中で培ったグローバルな経験や、代替燃料案件に関わる中で培った専門的な知識、個々の案件を取りまとめ実行していくことで得られたプロジェクトマネジメントのスキルを活かして、海運会社の技術領域の進化を支える役割を担っていきたいです。