現在の仕事内容

鉄鉱石や石炭の輸送に関わる営業チームに所属し、国内の大手鉄鋼会社様を担当しています。私の役割の一つは、中長期の新規輸送の契約獲得や、既存契約の更改に向けて、お客様と交渉することです。もう一つの役割として、自社船隊の傭船業務(チャータリング業務)があります。お客様から依頼された貨物への配船や、他の船会社へ傭船(船の貸し借り)を手配することです。私たちの営業活動では、情報収集が非常に重要になります。お客様への輸送提案や傭船業務での意思決定の際に、社内各部署をはじめとして、ブローカー、港湾など、さまざまな情報を収集・統合し、確かな結論を導き出すことを求められます。

積極的に会社の変革を進めるMOLだからこそ、
これまでの経験や知見を活かしながら成長できる。

前職では、大手飲料メーカーで原料調達に携わっていました。主に飲料・酒類用果汁の調達を担当し、海外の果汁メーカーとの取引を行っていました。毎年の契約交渉に向けて、現地に足を運び、世界各地の果実の収穫量や価格の情報を総合して、適切な原料調達先を決めていくというのが、私の役割でした。コロナ禍でロジスティクスが混乱するという経験をする中で、海運業の重要性に関心を抱いたのが、転職のきっかけです。コンテナ船を使って輸送していたのですが、ロジスティクスが混乱する中で、なかなか物が届かない。海運業がBtoCの世界にも大きな影響を与えることを実感したのを覚えています。海運業界に興味を持つ中で、MOLを志望したのは、リスクをとって更なる成長と新領域に参入するチャレンジングな姿勢に惹かれたからです。海運業は市況産業ですので、外部環境の影響を受けやすい。その中で、MOLは事業ポートフォリオを見直したり、新しい事業に取り組んだり、他の海運会社と差別化していく姿勢を強く感じました。MOLならば、前職の経験を活かしながら成長ができると思ったのが、入社動機でした。

お客様のリクエストに合わせ、さまざまな情報を駆使し、
最善・最適な提案をしていく難しさと面白さ。

現在、大手鉄鋼会社様を担当し、中長期契約及びチャータリング業務に携わっています。中長期契約では、5年とか、15年とか、さまざまな年数の契約形態があります。それぞれの契約形態に応じて、各部署と連携しながら船隊や航路などを提案し、契約獲得に向けて交渉にあたります。ドライバルク船には、輸送する貨物量や寄港する港の規模などに応じて、さまざまな船種・船型があります。ちなみに、鉄鉱石や石炭では、主にケープサイズバルカーとパナマックスバルカーという大型の運搬船を使います。15年などの長期契約の場合は、専用船を新しく造船を依頼することもあります。
現在、脱炭素化が叫ばれる中で、どれだけ脱炭素に貢献できる船を使っているかが、重要な成約要素になっています。MOLでは、他社に先行し新燃料船の開発をはじめ、先進的な案件に多数取り組んできているので、アドバンテージがあると思っています。環境課題の解決に向けた提案をするため、刻々と変化する外部環境の情報を日々収集しながら、当社が有する社内の多様なリソースを駆使して、お客様に魅力的な提案を行うことが、難しくもあり面白いところです。

若手にも責任ある仕事を任せ、早い成長を促す仕事環境。
将来は後輩たちの成長に貢献できる人材を目指したい。

グローバルなビジネスを肌で感じたいと、最前線での営業職を希望。希望通り営業チームに配属され、1年目はスポット貨物成約を担当しました。通常は、運航担当を経てから、営業チームに配属されることが多い中、いきなり営業チームに配属され、経験のある先輩の運航担当者に指示を出さなければならない機会が多く、当初は苦労しました。運航担当向けのマニュアルを読破し、恥を忍んで素人質問もぶつけ、何とかキャッチアップをしようと努力した1年間でした。その結果、なんとか成長を果たせたと感じています。
近年、お客様である製鉄会社の生産プロセスの変化に伴って、これまで主流ではなかった新しい原料やトレードが生まれつつあり、これまでのパターンとは違ったスキームを考える必要があります。現在の業務は、誰も経験したことのない新スキームに挑戦し、新たなビジネスモデルを構築する面白さがあります。今後はお客様や取引先との折衝を通じて、専門的なスキルに加え人間力も高め、MOLのどの事業や地域に携わるにしても、チームを率いてメンバーの成長にも貢献できる人材を目指したいです。