現在の仕事内容

現在、MOLのグループ会社・商船三井ドライバルクに出向し、営業統括チームに所属しています。私は営業統括業務を担当するとともに、経営企画部予実算チームも兼務し、予算・実績の全体統括業務にも携わっています。現在、私の業務は予算・実績の全体統括をはじめとして、環境規制への対応、営業サポート、海外拠点の業務委託関連など、多岐にわたっています。統括的な立場から、会社全体の数字や市況、業界全体の課題や取り組みなどが概観でき、海運ビジネスを知る上で、とても貴重な経験を積んでいます。

多様な経験を受け入れてくれる間口の広さ。
他分野で培った知見・スキルを活かしてみたい。

MOLへの入社前は、放送業界にいました。こちらでは、編成から事業、広報、経理、営業まで、放送事業マネジメント全般を経験しました。地方局にいた時は、番組作りやイベント開催などにも携わりました。私がいた放送局は公共放送ということもあり、新しい事業に取り組むことに非常にハードルが高く、例えば、社会課題の解決などに関しても、直接アプローチするのがなかなか難しいような状況で、もどかしさがありました。海運業に関心を持ったのは、日本は島国ということもあり、海運の社会インフラとしての重要性、高い社会貢献度の側面に魅力を感じたことが大きくあります。MOLを選んだのは、これに加え、積極的に新規事業に投資している面から、新規事業を通して、社会課題の解決に取り組めるのではないかと考えたからでした。放送業界というまったく違う業界にいましたので、正直、どこまでこれまでの経験・知見を活かすことができるのか、不安はありました。MOLではキャリア採用での間口が広く、多様な経験を受け入れ、活かしてくれる風土があると感じました。

統括的な立場から多様な業務に携わることで、
海運業の事業構造や仕組みを学ぶ面白さ。

現在、多岐にわたる業務に携わり、毎日、新鮮な日々を送っています。前職が特殊な業態だったこともあり、スキル面で前職の経験を直接活かせているとは必ずしも言えません。一方で、前職でも広く業務を取り扱い、職種を横断するようなキャリアを積んできましたので、初見の業務・新しい業務に対しても、抵抗感をほとんど持たないマインドで取り組めていると思っています。予実算業務での管理会計などでは、複数の損益管理が混在し、切り分けが煩雑で度々苦戦しています。一方、損益構造を知ることでその面白味を感じる機会も得られています。例えば、同じ航路でも、向け地によって貨物運賃のレートが異なることや、世界情勢によって変動する市況の影響を強く受ける点など、グローバルな事業を体感することができます。また、海運業は、為替や燃料、傭船料など市況の影響を受けやすいと言われますが、それをヘッジするさまざまな仕組みがあります。見聞きする言葉に馴染みのないものが多く、最初は理解するのに苦労しましたが、今では担当として取引を行ったりもしています。EU-ETSなど、環境規制対応業務も同様です。例えば、EU-ETSは船舶のEUに係る航海におけるGHG排出枠の購入・償却を行う制度ですが、私は事務フローの整理や担当窓口を務めています。

フラットな職場環境とメリハリの効いた社風。
多様な経験を積んで、確かな成長を図りたい。

あくまでも主観的な意見ですが、現在所属している組織は柔和な方が多いという印象があります。社員数を多く擁する会社ではないこともあり、経営陣との距離が近く感じられます。意見しやすい職場環境や状況に応じて柔軟に判断を行える社員が多いことも特徴です。ドラスティックな転換を機動的に進められる気風がある一方で、いい意味でおっとりした気風もあるので、メリハリの効いた社風が魅力的です。また働き方においても、リモートワークやフレックス制が全社的に柔軟に活用されており、働きやすく感じるとともに、合理的な働き方を求めやすい環境だと思います。現在、統括的な立場からの業務に携わっていますので、いずれは営業担当や運航など通して、市況を直接感じられる経験をしてみたいです。一方で、MOLグループが事業ポートフォリオを多角化していく中で、将来的には社会課題の解決に資するような事業(現行・新規を問わず)の収益化に携わりたいと思っています。