漁業従事者支援活動における地元NGOとの連携

モーリシャスに拠点をおく国際NGO、Caritas Mauritiusは、1965年に設立され、「慈善と献身性と専門性を主眼に置いた支援」を活動の信念としています。当社は油流出事故により活動を制限された漁業従事者やその家族を支援する同団体のプロジェクトに協力することを決定しました。

支援内容について合意し握手を交わす両者

油流出事故の後、モーリシャス政府はブルーベイからトロウ・ド・ドースまでを制限区域に指定し、漁業を含む海へのアクセスが全面的に禁止されました。これを受けたCaritas Mauritiusの活動は当初緊急救援サービスに焦点が当てられ、その後影響を受けた漁業従事者やその家族への影響と必要性を特定するための詳細な調査を通じ、社会的弱者のための職業訓練や住宅支援など、彼らを短期的に支援するための革新的なプロジェクトへと発展しました。
当社は、水産専門家の東条斉興氏(*)に依頼し、モーリシャスで水産セクターを支援する方法、ならびにCaritas Mauritiusが展開するトロウ・ド・ドースの漁業従事者のためのプロジェクトの有効性について調査を行いました。東条氏の調査による慎重な検証の結果、当社はCaritas Mauritiusの構想に賛同し、プロジェクトの活動に貢献することを決定しました。当社が支援する本プロジェクトを通じて、漁業従事者は新しい漁具を入手できるほか、代替の生計手段につながる園芸、農業や養鶏の訓練を受けることができます。

(*)2021年2月現在、東条斉興氏は北海道大学大学院水産化学研究院で助教を勤める。

東条氏とトロウ・ド・ドース地域の漁業従事者による意見交換後の記念撮影

地元漁業従事者との交流は、当社活動に対する地域の受け止め方を知る機会にもつながり、再認識した意義を原動力として、当社は沖合漁業分野の高度訓練や、漁獲物の質と流通を維持するためのバリューチェーン強化など、地元漁業従事者へのさらなる実践的な支援を模索したい考えです。 当社は、Caritas Mauritiusとの連携を通じて、モーリシャスの漁業従事者に有効な支援を提供していきます。

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