公益信託 商船三井モーリシャス自然環境回復保全・国際協力基金:マングローブ情報共有プラットホーム開設に向けたワークショップを開催

2023年11月8日(水)、9日(木)、公益信託 商船三井モーリシャス自然環境回復保全・国際協力基金 (以下、「本邦基金」) (註1)とMOLチャリタブルトラスト(以下、「モーリシャス基金」)(註2)の支援を受ける、Reef Conservation(註3)と国際マングローブ生態系協会 (以下、「ISME」) (註4) は、環境保全活動の一環として、「SOSマングローブ : 再生と保全のための戦略」 をテーマとしたワークショップを開催しました。二日間に渡り開催されたこのワークショップは、モーリシャスと日本のマングローブ保全に向けた関係強化への重要な第一歩となりました。

一日目のプログラムはプレスキール・アイランドリゾートで開催され、モーリシャスのマングローブ保全特有の課題や、機会に焦点を当てた内容のプレゼンテーションが行われました。当イベントには上記の二団体に加えて、モーリシャス大学やAssociation Pour le Development Durable(ADD)(註5)の関係者も参加し、日本からの専門家と、ワークショップでの対話や座談会を通じ、マングローブ保全にあたり、優先すべき研究課題と科学的アプローチについて関係者の理解を深め、協力体制構築に努めました。

二日目は、ファーニー川河口に沿ったマングローブ林でのフィールドワークを行い、参加者はマングローブ林に生息する生態系の観察を通じ、マングローブの重要な役割を再認識しました。

マングローブは波による浸食から海岸線を保護し、沿岸のラグーンの生物多様性を支える産卵場としての機能など、極めて重要な役割を担っている生態系です。当社はこれからも両基金を通じて、モーリシャスにおけるマングローブ林の保護・再生に向けた取組みへの支援を行います。

(註1) 本邦基金についての情報は2021年12月1日付プレスリリース2022年5月12日付プレスリリース、当サイト内の基金に関するページをご覧ください。

(註2) モーリシャス基金や助成対象についての情報は2021年6月21日付プレスリリース、または当サイト内の基金に関するページをご覧ください。

(註3) Reef Conservation
https://www.reefconservation.mu/
モーリシャスの沿岸および海洋環境の保全と回復を目的としたNGO。詳しくは本邦基金ウェブサイトをご覧ください。

(註4) 国際マングローブ生態系協会 (ISME)
国際マングローブ生態系協会 (mangrove.or.jp)
1990年の設立以来、世界各地でマングローブの再生・保全活動だけでなく、調査・研究、普及・啓発・研修活動やそれらに関連する情報発信等を行う国際的なNPO。詳しくは本邦基金ウェブサイトをご覧ください。

(註5) Association Pour le Development Durable(ADD)
島内南東部地域の特に貧困地域の生活向上を目指し、マングローブの栽培を含む沿岸保護に関する啓発と技術習得を通じて地域住民の能力向上を支援するNGO。
http://www.addmauritius.org/



2023年11月9日(木)ファーニー川でのフィールドワークの様子
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