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「MOLチャリタブルトラスト」をモーリシャスに設立
モーリシャスの地域社会・市民生活へのきめ細やかな支援活動を機動的にサポートする事を目指す基金

2021年06月21日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、2020年に長鋪汽船株式会社の子会社(以下、「船主」)からチャーターしていたばら積み貨物船から流出した燃料油により影響を受けた地域社会への支援活動の一環として「MOLチャリタブルトラスト」(以下「本モーリシャス基金」)をモーリシャス共和国(以下「モーリシャス」)に2021年6月に設立しました。

当社は、船主や関係当局と連携しながら、知見を持つ専門家や団体の協力を得て、モーリシャスの自然環境回復や地域社会への貢献に取り組んできました(註1)。今般設立した本モーリシャス基金は、2020年9月に計画を発表した総額8億円規模の基金設立の一部として約3億円の拠出を予定しており、日本国内で設立予定の公益信託基金(註2)に先行して設立します。公益信託基金を通して行う現地支援活動を機動的に準備・サポートするための資金や、公益信託基金では対応し難い緊急性を要する資金等を迅速に提供するためにモーリシャスに設立しました。
また、本モーリシャス基金では、自然環境回復・保護のみならず、地域社会・市民生活へのきめ細やかな支援活動、及びモーリシャスの今後の成長・発展、SDGs(持続可能な開発目標)をサポートする事も目指します。当社は、モーリシャスが事故による影響から回復する事に留まらず、環インド洋地域のリーディング国として、また日本国の友好パートナーとして、その存在感を世界に示せるよう、一助ながら協力支援していきたいと考えております。
なお、本モーリシャス基金は、広く、遍く公正に基金活動を展開できるよう、当社の独断による運営ではなく、在モーリシャスの有識者を含む運営委員会(Committee of Enforcers)が運営を担い、多民族国家であるモーリシャスの多様性にも対応していきます。

当社は今後も全社一丸となってモーリシャスの自然環境回復・保護活動及び地域社会への貢献に注力してまいります。

「MOLチャリタブルトラスト」概要

基金名 MOLチャリタブルトラスト(英名:MOL Charitable Trust)(註3)
支援内容
(いずれも対象はモーリシャス)
  • マングローブ保護・育成・保全プロジェクト
  • サンゴ礁回復・保全プロジェクト
  • 渡り鳥の保護・希少留鳥の保護・研究
  • 経済協力(漁業・水産業支援、観光支援を含む)
  • 文化財保護、活用に関する支援
  • 社会福祉を目的とする事業(含むモーリシャス学校教育支援)
  • インフラ整備活動
  • クリーンエネルギー関係、再生エネルギー関連活動
  • エコツーリズム、エコロジー啓発活動支援
  • 災害発生後の人道的支援
設立国 モーリシャス
委託者 株式会社 商船三井
拠出額 約3億円を予定(2020年9月に計画を発表した総額8億円規模の基金の一部)
受託者 ITL Trustees Ltd(Intercontinental Trust Limited.の子会社)
協力銀行 Mauritius Commercial Bank Ltd.
運営委員会メンバー Mr. Darmen Ellayah:社会福祉活動家
Mr. Marc Dalais :Celero Ltd.会長
Dr. Jimmy Harmon :モーリシャスの歴史/言語学/考古学博士、Mauritius Intercontinental Slavery博物館理事
株式会社商船三井:MOL (Mauritius) Ltd. Managing Director 山下 悟郎他3名

(註1) 当社のこれ迄の現地活動内容等については、特設ページをご参照下さい。

(註2) 日本国内の個人・法人の皆様からも寄付の受け入れが可能となる公益信託基金を設立準備中です。現在設立に向けて主務官庁との調整を取り進めていますので、設立準備が整い次第、別途公表致します。

(註3) MOLチャリタブルトラストの詳細については以下をご参照下さい。
(1および2は英語ページのみとなりますこと、ご了承ください。)