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WAKASHIO事故における当社のモーリシャス環境回復・社会貢献活動について


1. WAKASHIO事故に対する当社認識と対応について

当社がチャーターしていたばら積み貨物船がモーリシャス共和国で座礁による油濁を起こし、現場水域と地域の自然環境や、地域社会とその産業にも大きな影響を及ぼしています。

当社は、船主との間における用船契約において本船を利用していた関係者として、人員の派遣や流出油回収用の資材提供など、現地のニーズに沿った具体的な支援を通じ、油濁の早期除去と今後の環境回復や地域社会への貢献に注力して取り組んでまいります。

あわせて、本件に関する当社の対応や取り組みについて、この特設ページを通じて情報公開に努めてまいります。


2. 当社の行っている活動

(1)現地に派遣した社員の活動

(2020年11月13日更新)
【油吸着資材の引き渡し式典】

11月5日(木)、モーリシャス港湾当局(Mauritius Port Authority、以下「MPA」)に日本の各社から寄付された油吸着材などを引き渡す式典が開催され、資材の輸送を担った立場として、当社派遣団も出席しました。資材の引き渡しは8月下旬から実施してきましたが、今回の式典においてはMPAのラマリンガム長官より事故以来当社派遣団が支援活動を行っていることにも触れ、また油吸着資材の寄付を通じてMPAの運営を助ける日本企業(*)に対して丁寧な感謝の言葉をいただきました。式典では当社派遣団長からも輸送者の立場で寄付に立ち会えることへの思いを述べ、資材の引き渡しと署名を行いました。
今後も現地派遣団を通じた活動はもちろん、輸送を担う立場で国内外からの支援を現地に届ける形での貢献も続けて参ります。

(*) 今回は昭和電工マテリアルズ株式会社様、帝人フロンティア株式会社様、株式会社ネオス様の3社から提供いただいた油吸着資材を引き渡しました。これまでに石油資源開発株式会社様からも資材の提供をいただき、現地関係者への引き渡しを完了しています。
現地ニーズに沿って輸送する資材を決めているものの、その他多くの企業の皆様より資材提供の申し出を頂いております。

各社ロゴステッカーの貼られた寄付資材
握手をするMPAラマリンガム長官と当社派遣団長
署名を行う当社派遣団長
贈呈後の関係者記念撮影
(2020年10月30日更新)
【オリジナルTシャツとマスクの配布】

10月16日(金)と26日(月)、現地の油濁清掃現場にて当社が手配したオリジナルTシャツとマスクの配布を行いました。Tシャツの配布は当社派遣団が様々な面談や意見交換を行う中、現地の方からいただいた提案を基に手配を決めたもので、地元の漁民など清掃作業に従事する皆さんに防護服(PPE)のインナーとして着用して頂くことを目的としています。

9月に当社社内公募を経てデザインが決定し、モーリシャス国内の制作会社に発注したものが納品されたことを受け、現地派遣団総出で清掃現場へ赴き配布を行いました。
当日は派遣団長より当社の紹介や配布の趣旨を説明したのち、当社オリジナルTシャツと布製マスクの配布を行い、多くの方に受け取ってもらうことができました。現地の業者へモーリシャスの方が好きな色を相談した上で決定した青と白のデザインは現地の清掃関係者からも大変好評をいただき、その場で新しいシャツに着替える作業員や家族の分も求める声などで現場は一時賑わいました。
小さな取り組みではあるものの、地元の方に直接届く活動を通じて当社の思いを伝えるべく、今後も現地派遣団と共に力を尽くしていきます。

Tシャツとマスクを配布する当社派遣団と受け取りに集まった作業関係者の皆さん(10月16日)
Tシャツを受け取ってくれた皆さんと当社派遣団メンバー(10月26日)
当社社内公募デザインを基に制作した当社ロゴ入りオリジナルTシャツとマスク
胸の「We love Mauritius」の「M」にはモーリシャスの国旗の色が使用されており、横ストライプ4色のうち「青」はインド洋を象徴しているとされる
今後は当社内での販売も行い、モーリシャスの環境回復と社会のための寄付に繋げる予定
(2020年10月23日更新)
【第二次派遣団の帰任と第四次派遣団着任】
10月16日(金)、8月末からモーリシャスで活動していた当社の第二次派遣団6名が離任し、10月22日(木)には新たに2名が第四次派遣団として現地へ到着しました。第四次隊は今後、モーリシャス政府指定の隔離期間とPCR検査結果の確認を経て正式に現地での活動に加わる予定です。
(2020年10月16日更新)
【現地学校訪問】

10月9日(金)、当社現地派遣団はボア・デ・ザムレット(Bois Des Amourettes)の公立学校1校を訪問しました。
同校では油濁の異臭によって4日間の休校を余儀なくされたこともあり、派遣団からは少しでも今後の勉強に役立ててもらいたいとの気持ちを込め、全校生徒に文房具のセットと折り紙の鶴や手裏剣をプレゼントしました。

教職員の皆様と当社派遣団
寄贈した派遣団手作りの折り紙の額縁
【派遣団長交代とこれからの環境・地域貢献へ】

同10月9日(金)、当社の第一次派遣団長・副団長が現地を正式に離任しました。これをもって8月12日から現地で活動してきた一次隊の総員が任務を終えて帰国したことになります。
第一次派遣団(遅れて現地入りした1名を含む)7名は、油濁発生直後の混乱時期に活動を開始し、現場の状況把握や当社対策本部との連絡をはじめ、清掃資材・支援物資の提供に際した現地ニーズの把握や引渡し、日モ両政府や油濁対応諸団体、NPO、現地日本人会などとの情報共有と関係構築において当社活動の先陣を務めました。当社第一陣の入国と滞在に際して力を貸して下さったすべての関係者の皆様に感謝を申し上げます。

派遣団では各官民関係団体へ団長引継ぎの挨拶を行い、近日中に開設を予定する当社モーリシャス内事務所の稼働開始に向け、現地関係者との関係強化のため面談・協議を続けています。
今後は後続派遣団が中心となり、モーリシャスの環境・地域への一層の貢献に努めます。

(2020年10月9日更新)
【現地学校での折り紙教室を開催】

10月6日(火)、当社現地派遣団は現地の学校2校を訪問しました。午前中に訪問した養護学校(Special Education Needs School)では子ども達と一緒に紙飛行機を作り、屋外で飛行大会を催したほか、派遣団長手製の鶴や手裏剣、今後も遊べる折り紙をプレゼントしました。
続いて同日午後に訪問したマエブール(Mahebourg)の小学校では、5年生と6年生の児童を対象に3回の折り紙教室を開催。当社派遣団からは総勢9名が折り紙先生とそのサポーターとして参加し、児童全員に鶴を完成させてもらうことができました。その他、油濁によって一時は外で遊ぶことを制限されていた現地の子ども達への思いを込め、両校には他にも図書数冊ずつの寄贈を行いました。
当社派遣団は、今後も現地の方の声を聞ける活動を続けていきます。

養護学校教職員との記念撮影
子ども達からプレゼントされたメッセージカードを持つ当社派遣団団長(中央)と当社で社内公募されたデザインのTシャツを身に着けた派遣団メンバーと関係者
プレゼントした鶴と手裏剣
小学校での折り紙教室の様子(左)書籍と共に寄贈された派遣団手製の額縁(右)
【派遣団第3次隊の隔離期間終了】
同10月6日で第3次隊4名の新型コロナ指定隔離期間が終了し、PCR検査結果が全員陰性であったことから、同日より現地での本格的な活動を開始しました。
(2020年10月2日更新)
【リーファーコンテナ設置候補場所が決定】

9月18日(金)に当社現地派遣団は現地漁業担当省(Ministry of Blue Economy, Marine Resources, Fisheries and Shipping)及び現地農業市場委員会(Agricultural Marketing Board、以下「AMB」)関係者と面談をもち、9月11日(金)に引き渡したリーファーコンテナに関し、AMBの敷地を設置場所の第一候補として検討を開始しました。

このコンテナは、同国漁業省大臣との面談における要請に基づき、現地漁民の生活支援とコールドサプライチェーンの整備支援のため、当社自動車船を利用してシンガポールからポートルイスまで輸送、及び寄贈したものです。
今後、複数の漁業組合のために内部を均等分割する内装工事のほか、電源供給や鍵、閉じ込め防止装置(パニックボタン)の設置などさまざまな準備を進めつつ、早期に現地の方に使って頂けるよう調整を進めます。

リーファーコンテナ設置予定地の様子
(2020年9月25日更新)
【第三次派遣団現地到着】

当社からの第三次派遣団4名は9月21日(月)に現地に到着しました。今後は先陣と同じく新型コロナウイルスの感染拡大防止を考慮したモーリシャス政府指示に基づき、所定の場所で14日間の隔離期間を過ごす予定です。

また、隔離期間を経て活動を開始している第一陣、第二陣では油除去・清掃班、ロジスティクス・資材提供班など複数の担当班に分かれて活動を行っています。連日、現地の団体/企業との面談をはじめ、日モ両国政府関係者との情報交換に努めていますので、今後も進展をお知らせしていきます。

(2020年9月17日更新)
【モーリシャス首相への表敬訪問】
当社派遣団表敬訪問時の写真(右から3番目がPravind Jugnauth首相)

当社現地派遣団は9月10日(木)午前、ポートルイスの首相官邸(New Treasury Building)にてモーリシャス共和国のジャグナット首相を表敬訪問しました。

当日は第一次派遣団長から事故の顛末や当社立場をはじめ、当社の今後の取り組みについて説明を行い、首相からは同国としての受け止め方や日本政府派遣の専門家チームへの期待、今後同国が当社に求める支援などについて好意的なコメントをいただきました。また、10月にモーリシャス国内に設立予定の当社事務所に関して、駐在員着任後の面談、ならびに今後の相互協力について快諾されました。

【官民合同 清掃資材引き渡し式】
当社資材贈呈の様子
(左からMoheenee NATHOO環境省事務次官、加藤義治在モーリシャス日本国大使、Kavydass RAMANO環境大臣、当社第二次派遣団長)

また同日、ブルーベイ・マリンパークセンターにおいて開催されたモ日両国関係者による官民合同の清掃資材引き渡し式が開催され、当社第二次派遣団が出席しました。

引き渡し式にはモーリシャス政府よりラマノ環境大臣、日本側より加藤義治在モーリシャス日本国大使も出席し、開会の辞においてラマノ環境相から日本の資材・技術両面の継続的な援助に対して感謝の意が示されました。清掃資材の贈呈に際し、当社第二次派遣団長からは「資材提供ははじまりの一歩であり、今後もモーリシャスに対して中長期的な支援を継続していく」ことを伝えました。

【リーファーコンテナ引き渡し式】
引き渡し式の様子

続いて9月11日(金)、寄贈するリーファーコンテナ(*1)や清掃資材を積んだ当社自動車船PROMINENT ACEが到着したことを受け、現地関係者を交えた引き渡し式がポートルイスの埠頭で開催されました。
今回の寄贈は8月19日に当社派遣団が現地漁業担当省(Ministry of Blue Economy, Marine Resources, Fisheries and Shipping、以下「漁業省」)大臣との面談時要請に基づき、現地漁民の生活支援とコールドサプライチェーンの整備(*2)支援のための寄贈を決定し、現地へ寄港を予定していた当社自動車船を利用してシンガポールからポートルイスまで輸送したものです。

引き渡し式では漁業省局長(Director of Fisheries)から感謝の意とともに今後漁民の経済支援に繋げていきたい旨の声明があり、また当社派遣団長からは今後もモーリシャスの支援を継続していくことを伝えました。

今後は寄贈したリーファーコンテナの最適な設置場所の検討を含め、漁業従事者をはじめとする現地の方への最適な支援を目指し、引き続き現地のすべての関係者とともに取り組んでいきます。

(*1) 冷凍/冷蔵の温度設定が可能なコンテナ。今回は40フィート(約12メートル)型1本の寄贈を行った。

(*2) 油濁による漁業の制限により通常より遠い海上に出て漁業を行っている漁民のため、水揚げした水産物をできるだけ早く冷凍して出荷することを想定しています。

(2020年9月10日更新)

14日間の隔離期間を終了した当社第一次派遣団は8月26日(水)より本格的な現地活動を開始しています。 これまでに、現地対策会議への定例的な出席の他に、モーリシャス・日本両政府関係、NGOなどの諸団体、現地日本人会など、これまで合計で約30組織の50人以上の関係者とヒアリングや協議を持ち(註)、当社が行える、また行うべき活動や貢献を調査・立案・実行しています。現地企業である船舶代理店を起用することで、地域の状況や情報の多角的な把握を目指し、派遣団の現地での円滑な活動のためのサポートを得るなどしています。

(註)9月7日(月)現在

また8月30日(日)までに現地へ到着した当社第二次派遣団6名は9月5日(土)に到着後2回のPCR検査受検などを終えています。モーリシャス政府指定の隔離期間が終了する9月13日(日)以降の活動開始に備え、引き続き指定隔離場所(現地宿泊施設)で情報収集や各相手先との協議等にあたっています。

(2020年8月28日更新)

当社社員6名が、現地や関連する当局との連携、情報収集、油濁拡大防止・流出油回収の支援を目的として8月12日(水)に現地に到着しました。 現地では、モーリシャス政府の新型コロナ感染拡大防止策に基づき入国後14日間は外出が制限されていましたが、その間も各相手先との情報収集・折衝と制限解除後の行動計画立案に注力しました。6名のうち一部の社員は、例外としてコロナ対策の外出制限を解かれ、各組織との折衝や、各種会議に出席して発言するなどにも取り組んでいましたが、8月27日(木)からは、全員の外出が可能となり、現地対策会議や、関係当局との協議などを行っています。

また、油濁除去等の現地での活動に必要な物資の保管管理と配送を行うべく、在庫物流管理に長けた専門家を物流子会社である商船三井ロジスティクス株式会社より派遣しました。8月21日(金)に日本を出発し、翌22日(土)に現地に到着しています。

続いて社員複数名が8月中に日本を出発予定です。12日(水)に到着した第一陣と同様にコロナ対策として入国後14日間の外出制限が課される可能性がありますが、受け入れ態勢及び入国後の制限や活動範囲を踏まえつつ、現地のニーズに合った活動を行うよう尽力いたします。


(2)資機材の調達・現地への輸送

当社は、漏れた油の回収や除去作業に有用な資材(以下註)を手配し、緊急輸送を行っています。第一便は8月23日(日)に現地に到着しました。必要な箇所で有効に活用されるよう、現地の関係組織と協議しています。事故対策会議の場において同国副首相ら首脳から謝意もいただきました。第二便は8月28日(金)頃に到着予定です。これら以降も、現地で油濁清掃に必要な資材などを提供していくよう、計画中です。

また、油の回収の他、現地の漁業従事者の要望に沿って、長さ40フィート(約12メートル)の海上輸送用冷凍用コンテナを現地に提供する手配を行っています。また、この冷凍用コンテナの他にも、物資を海上コンテナに詰めて現地に送る予定です。その他物資輸送には、当社の自動車専用船も活用します。

(註) 油吸着材、防護服、ヘルメット、手袋、防塵眼鏡、フェイスマスク等

今後の活動もこの欄でお知らせしていきます。当社は引続き、モーリシャス及び日本の関係当局と連携して、船主と共に早期の事態解決に向けて全力で取り組みます。


(3)組織対応

9月1日(火)付で当社経営企画部内に「モーリシャス環境・社会貢献チーム」を設置しました。担当業務は以下表のとおりであり、専任者3名が着任して活動を開始しています。さらに10名程度が兼任で担当するよう、体制を拡充予定です。

和文チーム名 英文チーム名 担当
モーリシャス環境・
社会貢献チーム
Mauritius Environmental and Social Contribution Team モーリシャスの環境回復に向けた取り組み、地域社会・産業への支援、モーリシャスの環境・社会貢献に関する渉外(政府、環境団体・NGO、地域社会)

(4)環境NGO、有識者との対話

9月15日、国際的な活動を展開する環境NGOや、環境問題に詳しい有識者の方々にお集まり頂き、当社のモーリシャスへの支援貢献策についての意見交換を行うラウンドテーブルを開催しました(Web開催)。計10社・団体の代表の方より、当社が9月11日に発表した環境回復・地域貢献策に関する非常に幅広いご意見を頂きました。
当社ではこうした貴重なアドバイスを活かしながら、また今後も広く専門家の方々にご助言を求めながら、モーリシャスへの支援貢献策を実行してまいります。

ラウンドテーブル席上では当社現地派遣団が視察した清掃エリアの油濁状況についても説明を実施
(左:9月7日時点の区画4-B クレオール川の南側 ファレス・ルージュ周辺、右:9月8日時点の区画9 ポワント・デュ・ディエーブル周辺)*
* 清掃区画名は現地の各団体で共通に使用されている区分に基づく。

3. 9月11日 メディア向け説明会


4. 本件に関する当社プレスリリース一覧


【参考】
事故後の経緯(現地時間)

  • 07月25日(土)中国からブラジル方面に向かう途中にモーリシャス島で座礁(日本時間26日(日)未明)
    船主が同日のうちにサルベージ(救助)を要請。
  • 07月31日(金)サルベージ会社の先発隊が飛行機で現地に到着。PCR検査により、通常の出動より時間を要した。
  • 08月04日(火)サルベージ会社の後発隊が救助船で現地に到着。船主手配の救助作業が開始されるも、悪天候による作業への影響あり。
  • 08月06日(木)救助作業を続けていた最中に本船の燃料油等約1,000トンが流出。
  • 08月12日(水)船外に流出した油以外の、本船に残っていた燃料油のほぼ全量を回収。
  • 08月15日(土)船体が完全に2つに分断。
  • 08月19日(水)船体前部分の離礁作業完了。
  • 08月24日(月)船体前方部分をモーリシャス領海内に沈下。

本船概要
船名: WAKASHIO(ばら積み貨物船)
全長・全幅:299.5メートル・50メートル
乗組員:20名(インド人、スリランカ人、フィリピン人)
船籍:パナマ
竣工年:2007年
船主: OKIYO MARITIME(長鋪汽船株式会社の子会社)※商船三井が用船していた。

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