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WAKASHIO座礁・油濁事故について

1. WAKASHIO事故に対する当社認識と対応について

当社がチャーターしていたばら積み貨物船がモーリシャス共和国で座礁による油濁を起こし、現場水域と地域の自然環境や、地域社会とその産業にも大きな影響を及ぼしています。

当社は、船主との間における用船契約において本船を利用していた関係者として、人員の派遣や流出油回収用の資材提供など、現地のニーズに沿った具体的な支援を通じ、油濁の早期除去と今後の環境回復や地域社会への貢献に注力して取り組んでまいります。

あわせて、本件に関する当社の対応や取り組みについて、この特設ページを通じて情報公開に努めてまいります。


2. 本件に関する当社プレスリリース一覧


3. 9月11日 メディア向け説明会


4. 当社の行っている活動

(1)現地に派遣した社員の活動

(2020年9月17日更新)
【モーリシャス首相への表敬訪問】
当社派遣団表敬訪問時の写真(右から3番目がPravind Jugnauth首相)

当社現地派遣団は9月10日(木)午前、ポートルイスの首相官邸(New Treasury Building)にてモーリシャス共和国のジャグナット首相を表敬訪問しました。

当日は第一次派遣団長から事故の顛末や当社立場をはじめ、当社の今後の取り組みについて説明を行い、首相からは同国としての受け止め方や日本政府派遣の専門家チームへの期待、今後同国が当社に求める支援などについて好意的なコメントをいただきました。また、10月にモーリシャス国内に設立予定の当社事務所に関して、駐在員着任後の面談、ならびに今後の相互協力について快諾されました。

【官民合同 清掃資材引き渡し式】
当社資材贈呈の様子
(左からMoheenee NATHOO環境省事務次官、加藤義治在モーリシャス日本国大使、Kavydass RAMANO環境大臣、当社第二次派遣団長)

また同日、ブルーベイ・マリンパークセンターにおいて開催されたモ日両国関係者による官民合同の清掃資材引き渡し式が開催され、当社第二次派遣団が出席しました。

引き渡し式にはモーリシャス政府よりラマノ環境大臣、日本側より加藤義治在モーリシャス日本国大使も出席し、開会の辞においてラマノ環境相から日本の資材・技術両面の継続的な援助に対して感謝の意が示されました。清掃資材の贈呈に際し、当社第二次派遣団長からは「資材提供ははじまりの一歩であり、今後もモーリシャスに対して中長期的な支援を継続していく」ことを伝えました。

【リーファーコンテナ引き渡し式】
引き渡し式の様子

続いて9月11日(金)、寄贈するリーファーコンテナ(*1)や清掃資材を積んだ当社自動車船PROMINENT ACEが到着したことを受け、現地関係者を交えた引き渡し式がポートルイスの埠頭で開催されました。
今回の寄贈は8月19日に当社派遣団が現地漁業担当省(Ministry of Blue Economy, Marine Resources, Fisheries and Shipping、以下「漁業省」)大臣との面談時要請に基づき、現地漁民の生活支援とコールドサプライチェーンの整備(*2)支援のための寄贈を決定し、現地へ寄港を予定していた当社自動車船を用いてシンガポールからポートルイスまで輸送したものです。

引き渡し式では漁業省局長(Director of Fisheries)から感謝の意とともに今後漁民の経済支援に繋げていきたい旨の声明があり、また当社派遣団長からは今後もモーリシャスの支援を継続していくことを伝えました。

今後は寄贈したリーファーコンテナの最適な設置場所の検討を含め、漁業従事者をはじめとする現地の方への最適な支援を目指し、引き続き現地のすべての関係者とともに取り組んでいきます。

(*1) 冷凍/冷蔵の温度設定が可能なコンテナ。今回は40フィート(約12メートル)型1本の寄贈を行った。

(*2) 油濁による漁業の制限により通常より遠い海上に出て漁業を行っている漁民のため、水揚げした水産物をできるだけ早く冷凍して出荷することを想定しています。

(2020年9月10日更新)

14日間の隔離期間を終了した当社第一次派遣団は8月26日(水)より本格的な現地活動を開始しています。 これまでに、現地対策会議への定例的な出席の他に、モーリシャス・日本両政府関係、NGOなどの諸団体、現地日本人会など、これまで合計で約30組織の50人以上の関係者とヒアリングや協議を持ち(註)、当社が行える、また行うべき活動や貢献を調査・立案・実行しています。現地企業である船舶代理店を起用することで、地域の状況や情報の多角的な把握を目指し、派遣団の現地での円滑な活動のためのサポートを得るなどしています。

(註)9月7日(月)現在

また8月30日(日)までに現地へ到着した当社第二次派遣団6名は9月5日(土)に到着後2回のPCR検査受検などを終えています。モーリシャス政府指定の隔離期間が終了する9月13日(日)以降の活動開始に備え、引き続き指定隔離場所(現地宿泊施設)で情報収集や各相手先との協議等にあたっています。

(2020年8月28日更新)

当社社員6名が、現地や関連する当局との連携、情報収集、油濁拡大防止・流出油回収の支援を目的として8月12日(水)に現地に到着しました。 現地では、モーリシャス政府の新型コロナ感染拡大防止策に基づき入国後14日間は外出が制限されていましたが、その間も各相手先との情報収集・折衝と制限解除後の行動計画立案に注力しました。6名のうち一部の社員は、例外としてコロナ対策の外出制限を解かれ、各組織との折衝や、各種会議に出席して発言するなどにも取り組んでいましたが、8月27日(木)からは、全員の外出が可能となり、現地対策会議や、関係当局との協議などを行っています。

また、油濁除去等の現地での活動に必要な物資の保管管理と配送を行うべく、在庫物流管理に長けた専門家を物流子会社である商船三井ロジスティクス株式会社より派遣しました。8月21日(金)に日本を出発し、翌22日(土)に現地に到着しています。

続いて社員複数名が8月中に日本を出発予定です。12日(水)に到着した第一陣と同様にコロナ対策として入国後14日間の外出制限が課される可能性がありますが、受け入れ態勢及び入国後の制限や活動範囲を踏まえつつ、現地のニーズに合った活動を行うよう尽力いたします。


(2)資機材の調達・現地への輸送

当社は、漏れた油の回収や除去作業に有用な資材(以下註)を手配し、緊急輸送を行っています。第一便は8月23日(日)に現地に到着しました。必要な箇所で有効に活用されるよう、現地の関係組織と協議しています。事故対策会議の場において同国副首相ら首脳から謝意もいただきました。第二便は8月28日(金)頃に到着予定です。これら以降も、現地で油濁清掃に必要な資材などを提供していくよう、計画中です。

また、油の回収の他、現地の漁業従事者の要望に沿って、長さ40フィート(約12メートル)の海上輸送用冷凍用コンテナを現地に提供する手配を行っています。また、この冷凍用コンテナの他にも、物資を海上コンテナに詰めて現地に送る予定です。その他物資輸送には、当社の自動車専用船も活用します。

(註) 油吸着材、防護服、ヘルメット、手袋、防塵眼鏡、フェイスマスク等

今後の活動もこの欄でお知らせしていきます。当社は引続き、モーリシャス及び日本の関係当局と連携して、船主と共に早期の事態解決に向けて全力で取り組みます。


(3)組織対応

9月1日(火)付で当社経営企画部内に「モーリシャス環境・社会貢献チーム」を設置しました。担当業務は以下表のとおりであり、専任者3名が着任して活動を開始しています。さらに10名程度が兼任で担当するよう、体制を拡充予定です。

和文チーム名 英文チーム名 担当
モーリシャス環境・
社会貢献チーム
Mauritius Environmental and Social Contribution Team モーリシャスの環境回復に向けた取り組み、地域社会・産業への支援、モーリシャスの環境・社会貢献に関する渉外(政府、環境団体・NGO、地域社会)

(4)環境NGO、有識者との対話

(2020年9月18日更新)

9月15日、国際的な活動を展開する環境NGOや、環境問題に詳しい有識者の方々にお集まり頂き、当社のモーリシャスへの支援貢献策についての意見交換を行うラウンドテーブルを開催しました(Web開催)。計10社・団体の代表の方より、当社が9月11日に発表した環境回復・地域貢献策に関する非常に幅広いご意見を頂きました。
当社ではこうした貴重なアドバイスを活かしながら、また今後も広く専門家の方々にご助言を求めながら、モーリシャスへの支援貢献策を実行してまいります。

ラウンドテーブル席上では当社現地派遣団が視察した清掃エリアの油濁状況についても説明を実施
(左:9月7日時点の区画4-B クレオール川の南側 ファレス・ルージュ周辺、右:9月8日時点の区画9 ポワント・デュ・ディエーブル周辺)*
* 清掃区画名は現地の各団体で共通に使用されている区分に基づく。

【参考】
事故後の経緯(現地時間)

  • 07月25日(土)中国からブラジル方面に向かう途中にモーリシャス島で座礁(日本時間26日(日)未明)
    船主が同日のうちにサルベージ(救助)を要請。
  • 07月31日(金)サルベージ会社の先発隊が飛行機で現地に到着。PCR検査により、通常の出動より時間を要した。
  • 08月04日(火)サルベージ会社の後発隊が救助船で現地に到着。船主手配の救助作業が開始されるも、悪天候による作業への影響あり。
  • 08月06日(木)救助作業を続けていた最中に本船の燃料油等約1,000トンが流出。
  • 08月12日(水)船外に流出した油以外の、本船に残っていた燃料油のほぼ全量を回収。
  • 08月15日(土)船体が完全に2つに分断。
  • 08月19日(水)船体前部分の離礁作業完了。
  • 08月24日(月)船体前方部分をモーリシャス領海内に沈下。

本船概要
船名: WAKASHIO(ばら積み貨物船)
全長・全幅:299.5メートル・50メートル
乗組員:20名(インド人、スリランカ人、フィリピン人)
船籍:パナマ
竣工年:2007年
船主: OKIYO MARITIME(長鋪汽船株式会社の関連会社)※商船三井が用船していた。

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