価値創造ストーリー

商船三井グループの価値創造は、グループ企業理念(「青い海から人々の毎日を支え、豊かな未来をひらきます」 )が基盤となり、そこには以下のストーリーがこめられています。


価値創造の源泉

商船三井は2024年に創業140周年を迎えました。

資源に乏しい日本に不可欠な海上輸送を担うことで、

人々の生活を支えるインフラとしての
社会的価値を提供し、
対価を頂くという祖業に対する誇り

は、事業範囲や規模が拡大し、当社グループの立つ舞台がよりグローバルになった今も
変わることはありません。

我々の事業の遂行にあたっては、この誇りをもった世界中のグループ従業員一人ひとりが価値観・行動規範(MOL CHARTS)を共有し、判断の拠り所とすることで、グループの総合力を強化・結集する土台となっています。
こうして培われたグループの多様な人財(人的資本)をはじめ、高度な海技力・技術力・プロジェクトマネジメント力(知的資本)や、顧客・社会との強固なパートナーシップ(社会・関係資本)等、当社グループの持つ様々な強み・資本が価値創造の源泉となっています。


戦略・アクション

グループ 経営計画「BLUE ACTION 2035」においては、「ポートフォリオ」「地域」「環境」の3つの主要戦略に加え、社会とともに持続的な発展を目指すための重要課題である5つの「サステナビリティ課題(マテリアリティ)」を計画の中心に据え、これらがもたらす機会・リスクに対して横断的に対応することで、短期的な収益性の向上のみならず、企業の持続的な発展を実現していきます。

海運事業
海運事業においては、長期契約による安定収益の下支えのもと、好況時には戦略的に高収益を獲得するとともに、自らがファーストムーバーとしてサプライチェーンの脱炭素ビジネスモデルを構築し業界を牽引することで、脱炭素社会の実現を目指すグリーンパートナーとして選ばれ、新たな市場における競争優位性を確立します。
海運の強み
非海運事業
海洋事業・洋上風力発電・クルーズ・不動産などの非海運事業においては、これまでの海運業で培ったネットワークやプロジェクトマネジメントのノウハウなど商船三井グループの強みを活かし、脱炭素や人々のウェルビーイング・ライフスタイル等、ステークホルダーの多様化するニーズ・機会を捉え、安定的な収益の確保を目指します。

上記の遂行にあたり、よりグローバルな事業推進体制を確立するとともに、事業構成の最適化を行うことで、海運市況軟調時でも黒字を維持できる事業ポートフォリオへの変革を実現します。また、サステナビリティ課題への取組みを事業成長のドライバーとして活かすことで、収益性向上とともに、中長期的な資本コストの低下、企業としての成長性の向上につなげていきます。


創出する価値

この戦略を通じて、経済価値を生み出し、価値創造の源泉をより強く逞しいものにすると同時に、商船三井グループの使命や社会に対する責任としての社会価値を創出し、価値創造の好循環を確立します。このように創出する価値を全てのステークホルダーに提供することで企業価値の向上を図り、海運業にとどまらないグローバルに成長する「社会インフラ企業」として、グループビジョンを実現していきます。


価値創造モデル図

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