MOLチャリタブルトラスト:マングローブ保全活動に係る第二回NGO懇談会を開催

2022年8月16日(火)、MOLチャリタブルトラスト(以下、「モーリシャス基金」)(註1)はマングローブ保全をテーマに、関連する地元NGOおよび専門家との懇談会を開催しました。

第二回目となる本懇談会は、モーリシャス基金から助成を受ける5つの地元NGO(註2)の代表者らと、認定特定公益信託「公益信託 商船三井モーリシャス自然環境回復保全・国際協力基金」(註3)(以下、「本邦基金」)から助成を受ける国際マングローブ生態系協会(以下、「ISME」)(註4)の日本からの派遣団が出席し、今後の協働を目的とした交流会として開催されました。
ISMEからは、沿岸部の動植物や海岸保護にとって重要なマングローブ固有の生態系に係る最新の研究結果や潮汐科学やレーザー技術を用いた調査方法について説明され、参加者間でモーリシャスのマングローブ保護に関する問題や保護に向けた取り組みなど、様々なテーマにつき意見交換が行われました。

当社はこれからも、モーリシャス基金および本邦基金の2つの基金を通じて、モーリシャスのマングローブ生態系の保護活動の促進に向けた支援を続けていきます。

(註1) 基金や助成対象についての情報は2021年6月21日付プレスリリースおよび2021年12月24日付記事【MOLチャリタブルトラスト助成対象プロジェクトの決定】をご覧ください。

(註2) 当日出席したモ―リシャスのNGO

  • Foundation Resources and Nature (FORENA)
    モーリシャス南東部の女性を対象とし、マングローブや絶滅危惧植物の保全、栽培のためのトレーニングを実施するNGO。
    https://www.facebook.com/fondationressourcesetnature/
  • Ocean Connect
    マングローブの森づくりを通してマングローブと貝の養殖場の回復を目指すNGO。
  • Reef Conservation Society
    モーリシャスの沿岸および海洋環境の保全と回復を目的としたNGO。
    https://www.reefconservation.mu/
  • Ferney Valley Conservation Trust
    島内固有種や絶滅危惧種植物の保全活動を行うNGO。
    https://www.ferney.mu/
  • Association for Sustainable Development (ADD)
    モーリシャス南東部の特に貧困地域の生活向上を目指し、マングローブの栽培を含む沿岸保護に関する啓発と技術習得を通じて地域住民の能力向上を支援するNGO。
    http://www.addmauritius.org/

(註3) 認定特定公益信託「公益信託 商船三井モーリシャス自然環境回復保全・国際協力基金」の詳細については、以下ウェブサイトをご参照ください。
公益信託商船三井モーリシャス自然環境回復保全・国際協力基金 (mol-mauritius-fund.jp)

(註4) 国際マングローブ生態系協会 (ISME)
1990年の設立以来、世界各地でマングローブの再生・保全活動だけでなく、調査・研究、普及・啓発・研修活動やそれらに関連する情報発信等を行う国際的なNPO。
http://mangrove.or.jp/

宮城豊彦氏(*)講演の様子
マングローブ固有の生態系に焦点を当てた最新の研究が紹介された
活発な意見交換の様子

(*) 東北大学大学院理学研究科博士課程修了、博士(理学)。東北学院大学名誉教授、日本マングローブ学会副会長、地域情報カスタマイズユニット 代表、株式会社アドバンテクノロジー 技師長、日特建設株式会社 技術顧問を兼務。2020年にマングローブ専門家としてモーリシャスに派遣された日本の専門家サポートチームのメンバー。

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