海運業界の雄として、海上職と陸上職『ONE TEAM』になって世界経済を支える軸となるMOLの仕事。
ここでは、各職種の基本的な業務内容と、役割、どのようなキャリアパスがあるのかをご紹介します。

海運業界の雄として、
世界経済を支える軸となるMOLの仕事

OCCUPATION 01

陸上総合職(事務系)

ビジネスの最前線に立つ

運行管理や営業活動を通じて、海運業界の変革をリードし、持続可能な物流サービスを提供することです。安全性や効率性を追求し、環境への配慮を大切にしながら、世界中のお客様に信頼されるパートナーとして貢献します。運行管理と営業部門が一体となり、社会インフラの発展と新たな価値創造に寄与します。

営業

資源・エネルギー会社、各種メーカーなどとの新規運送契約獲得や、既存契約の更改に向けて、顧客との交渉を担当しています。時には数十年、数百億円の契約にもなることもあり、非常に大きな責任を負っています。

具体的な業務・役割

顧客対応・提案営業
取引先のニーズをヒアリングし、最適な物流ソリューションやサービスを提案。新規顧客の開拓も含む。
契約交渉・締結
運賃や運送条件などの契約内容について顧客と交渉し、契約の締結を行う。
市場調査・分析
海運業界や物流市場の動向を分析し、競合他社の動向や新しいビジネスチャンスを探る。
運航スケジュールの調整
船舶の運航スケジュールや荷役のスケジューリングを管理し、効率的な運航をサポートする。
顧客サポート・フォローアップ
運航中のトラブル対応や、航海完了後のフォローアップなどを通じ、顧客に寄り添うサービスを提供。
収益管理・コスト管理
各取引の採算性を分析し、効率的な運航およびコスト管理を通じて、利益率の最大化を追求する。

活躍する社員

船舶調達

案件ごとに、どのような船を手配して運航するのが最適かを見極め、手配をする仕事です。新造船建造を判断し、技術部門(船の仕様について造船所との交渉や管理を行う)や財務部門、経営企画部門と連携します。また、船を所有する船主からの調達の交渉を行います。

具体的な業務

船舶のチャーター交渉・手配
顧客の輸送ニーズに応じて、必要な船舶をチャーターするための交渉を行う。
船舶オーナーとの契約管理
船舶の所有者との契約条件の交渉や、契約期間の更新・調整を行う。
船舶の性能評価
調達した船舶の性能や運航効率、安全基準を評価し、適切な運用が行われるように管理する。
市場調査・船舶情報収集
市場の動向や新しい船舶の情報を収集し、調達戦略を策定するための基礎資料を作成する。
コスト分析・予算管理
船舶調達にかかるコストを分析し、予算に沿った最適な調達を行う。
リスク管理・保険手配
調達した船舶に関するリスクを評価し、適切な保険契約を手配することでリスクを最小化する。

活躍する社員

運航管理

貨物、燃料補給や寄港地といった航海計画を自分の担当船に指示し、また寄港地での入出港の手続きなども担当します。本船乗組員と共に陸上から安全運航を支援し、それと同時に顧客ニーズを満たす貨物輸送を実現します。また、効率的に本船を航海させコストを管理することで採算の向上も目指します。

具体的な業務

運航スケジュールの作成・調整
船舶の運航計画を立て、発着港や航路を最適化し、効率的な運行を実現する。
貨物積載計画の策定
貨物の種類や量に基づいて、船舶への積載計画を作成し、安全かつ効率的な積載を確保する。
船舶の状態監視・メンテナンス管理
船舶の運航中の状態を監視し、必要なメンテナンスや修理の計画を立てる。
乗組員の管理・配置
乗組員の人員配置や勤務スケジュールを管理し、安全な運航を支える。
安全対策の実施・監督
海上運航における安全基準や規則を遵守し、事故やトラブルを未然に防ぐための対策を講じる。
運航データの分析・報告
運航データを収集・分析し、効率性やコストに関する報告書を作成して、改善点を提案する。

活躍する社員

管理部門

財務・経理・総務・経営企画・人事などの面から会社の機能を支えるだけでなく、さまざまな視点から戦略を考え、企業価値を高める役割を担っています。

具体的な業務・役割

人事管理
社員の採用、評価、教育・研修プログラムの企画・実施など、組織の人材を管理し、成長を促す。
財務・経理管理
予算編成、資金管理、決算業務などを行い、会社の財務状況を把握・分析し、経営の健全性を維持する。
法務・コンプライアンス
法律や規制の遵守を確保し、契約書の作成やリスク管理、訴訟対応などの法務業務を実施する。
情報システム管理
業務効率を向上させるためのITインフラの整備、システム導入・運用、データ管理などを行う。
調達・購買管理
事業運営に必要な資材やサービスの調達を行い、コスト削減や品質向上を図る。
広報・マーケティング
企業のブランドイメージを向上させるための広報活動や、市場分析を通じたマーケティング戦略の立案・実施を行う。

活躍する社員

CAREER PATH

陸上職(事務系)のキャリアパス

STAGE 01

若手

海運プロフェッショナル育成期間

財務・経理・総務・経営企画・人事などの面から会社の機能を支えるだけでなく、さまざまな視点から戦略を考え、企業価値を高める役割を担っています。

STAGE 02

中堅

専門性・マネジメント力強化期間

特定分野のプロフェッショナルに必要な業務知識・能力を深度化する期間です。その中で、主体的な実行力や、成果を生む組織マネジメント力を磨きます。

STAGE 03
  • 総合型
  • 専門型

上級管理職

本社・グループ会社経営者育成期間

会社組織、グローバルな市場、社会を俯瞰的で中長期的な視点で見ることができる、次世代経営者を目指します。また、部下や後継者の育成にも責任を持ちます。

OCCUPATION 02

陸上総合職(技術系)

船の一生に関わる

物流や輸送の効率化を図るための技術開発と運用改善を推進します。具体的には、輸送システムの最適化、データ分析による業務プロセスの改善、新技術の導入を通じて、コスト削減とサービス向上を実現します。また、安全性や環境への配慮を重視し、持続可能な物流の実現に貢献することも重要な役割です。

新造船の建造

顧客から信頼される海運会社であるためには、環境負荷の低い燃費性能が良い船、トラブル・不具合が発生しない安全性の高い船、実際に乗船する乗組員にとって使いやすい船、そしてコストの安い船を調達する必要があります。その際の船の基本仕様の策定、設計・図面承認、そして船価交渉まで担当します。そして、新造船の建造が造船所で始まれば、実際に建造現場に駐在し、建造現場の品質や工程管理の監督業務を行います。

具体的な業務・役割

船型計画
燃費性能や運航効率を最大化するための船の基本形状やサイズを計画・設計する。
技術開発
新技術や環境対応技術の導入を検討し、船舶の機能向上を図る。
設計・図面承認
船舶の詳細設計や造船所から提出される図面を確認・承認し、品質を確保。
契約交渉・契約
造船所や機器メーカーと交渉し、コストや納期を含む条件を契約締結する。
調達・購買管理
建造全体の進捗や予算を管理し、造船所や関係者と調整する。
広報・マーケティング
新造船の海上試験を行い、性能や安全性を確認し、必要な修正を実施する。

活躍する社員

技術支援

MOLの運航船から得られる技術情報を収集・蓄積・分析し、運航船のトラブル対策や保守・修繕・改造支援に活かすことで「世界最高水準の安全運航」の実現を目指します。また、この情報を造船所、船舶部品メーカー、船級、研究機関など海事クラスター全体で共有・活用し、「海事産業全体のイノベーション」を支援します。

具体的な業務・役割

品質・工程管理
運航中の船舶の保守作業や修繕工事が計画通りに進み、適切な品質が保たれるよう管理する。
保守・修繕・改造支援
船舶の定期点検や修繕、技術的改造の計画・実行を支援し、最適な運航状態を維持する。
不具合対策
運航中に発生した機械やシステムの不具合を迅速に分析し、対策を講じる。
契約交渉・契約
保守や修繕作業の費用を効率的に管理し、コスト削減を図りながら、必要な品質を維持する。
調達・購買管理
国際的な環境規制に対応し、排ガス削減や燃費改善など、環境に配慮した運航・保守を実施する。

活躍する社員

技術開発

近年は船舶の大型化、推進装置、ビッグデータの活用など、目覚ましい技術革新が続いています。また、環境保護や国際規則など時代のルールやニーズも多様化・変化が続いています。それらの性能、信頼性、コスト評価を行い、船の技術者として未踏領域へのチャレンジを続け、世界の海運をリードする新技術の開発を力強く推し進め、業界全体に新風を吹き込む役割を果たしています。

具体的な業務・役割

新技術導入
船舶の運航効率向上や環境負荷軽減を目指し、最新技術や機器の採用を検討・導入。
環境技術開発
排ガス規制対応や燃費改善のため、環境に優しい技術を開発・適用。
デジタル技術活用
デジタルツールやAIを活用して、運航管理や保守の効率化を促進する。
技術評価
新技術や設備の性能や効果を評価し、導入の可否を判断。費用対効果や運航への影響も分析する。
パートナー企業との共同開発
造船所や技術企業と協力して、新技術や設備の共同開発を行い、船舶運航の効率化や環境対応を推進する。

CAREER PATH

陸上職(技術系)のキャリアパス

STAGE 01

若手

「契約書作成」「仕様交渉」「図面承認」「試運転立ち合い」「建造現場監督」「船舶管理業務」

技術系社員のジョブローテーションとして、計画~設計~建造~船舶管理まで、船の一生にかかわる業務を一通り経験します。

STAGE 02

中堅

「プロジェクトマネジメント」、「技術営業・営業支援」、「新規事業開発」

理系のバックグラウンドや、業務経験の中で身につけた技術知識を活かし、技術系の部署や営業部(エネルギー・海洋系)で活躍します。

STAGE 03
  • 総合型
  • 専門型

上級管理職

本社・グループ会社経営者育成期間、上級技術管理者育成期間

これまでのノウハウや実務経験を活かしながら、本社・グループ会社の経営者及び、上級技術管理者への育成を行います。また、部下や後継者の育成にも責任を持ちます。

OCCUPATION 03

機関士・航海士

使命とともに運ぶ

商船三井における機関士と航海士の役割は、船舶が安全かつ効率的に運航できるようにすることです。機関士は、エンジンや機械設備の運転・保守を担当し、機械の異常を早期に発見し修理を行います。航海士は、航路の計画・運行を管理し、気象や海流に対応しながら船を安全に目的地へ導きます。両者とも、チームワークと的確な判断力で運航の成功を支えます。

機関士

機関士の主な任務は、船内の巨大なプラントの「運用」と「保守点検」の二つです。1つ目は「運用」で、主機(メインエンジン)や補機を常に稼働させ、安定した航海を支えます。2つ目は「保守点検」で、主機や補機、電気、水、蒸気など、船の運航に必要な多種多様な機器を常に監視し、メンテナンスを行います。これらの技術を駆使して機器のトラブルに対応し、船の運航を支えるのが機関士の役割です。

具体的な業務・役割

主機の運転管理
メインエンジンを適切に運転し、安全かつ経済的な運航を担う。
船内機器の保守整備
毎日の見回りや運転データから、異常を早期に発見して修理や部品交換を実施する。
船内生活環境の維持
発電機やポンプなど、あらゆる機器を管理し、船内生活に不可欠な電力や水を供給する。
安全な作業環境の維持
機関部員の教育や、作業手順・作業環境の見直しを通して、安全意識の醸成と安全な作業環境を維持する。
突発的なトラブル対応
機械やシステムの不具合が発生した際、迅速に原因を特定し、修復作業を行う。

活躍する社員

航海士

航海士の主な任務は「航海」と「荷役」の二つです。1つ目は「航海」で、目的地までの最適な航海ルートを策定し、船の針路を判断・決定します。また、航海・無線計器の保守点検も行います。2つ目は「荷役」で、お客様から預かった貨物を安全に目的地まで届けるため、積み込みから船上での保守、降ろすまで一貫して担当します。これらの技術を駆使して船を安全に運航し、貨物を無事に届けるのが航海士の役割です。

具体的な業務・役割

航路策定
目的地までの最適な航路を計画し、航海計画を作成する。
針路の判断
航海中に船の針路を自ら判断し、適切に操縦する。
航海機器の点検
航海・無線計器の定期的な保守点検を行い、正常な動作を確保する。
貨物の積み込み・管理
貨物を安全に積み込み、船上での保守管理を行う。
荷役作業の監督
降ろす際の荷役作業を監督し、貨物の安全な引き渡しを確保する。

活躍する社員

海上職の陸上勤務

海上社員(航海士・機関士)は複数種類の船への乗船を通じて、海上での幅広い経験による実務習熟=“海技力”を高めます。そして数年間海上で経験を積んだ後、陸上での勤務を数年間経験します。 高水準の海技ノウハウを活かし、船舶管理・運航/営業支援・技術開発・研修制度など多岐にわたる業務を担います。海上社員の活躍フィールドは海上にとどまらず陸上にもあり、海・陸の相互勤務を繰り返し経験することで 海運のプロフェッショナルとして成長していきます。

CAREER PATH

海上職のキャリアパス

STAGE 01

二等・三等航海士/機関士

海技プロフェッショナル育成期間

複数種類の船への乗船を通じ、海上での幅広い経験による実務の習熟を図り、海技力を高める期間です。その中で、海技プロフェッショナルとしての成長の礎を築きます。

STAGE 02

一等航海士/機関士

上級海技者育成期間

特定分野や船のプロフェッショナルに必要な専門知識・技術を深度化する期間です。その中で、主体的な実行力や、組織マネジメント力を磨きます。

STAGE 03

船長/機関長

本社・グループ会社経営者育成期間、上級技術管理者育成期間

船長/機関長としての実務経験を活かしながら、本社・グループ会社の経営者及び、上級技術管理者への育成を行います。
また、部下や後継者の育成にも責任を持ちます。