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ベトナムに100%出資の現地法人設立

2006年07月20日

当社は、急速な発展を遂げるベトナムにおける営業基盤強化のため、申請していた現地法人設立についてベトナム政府から認可を取得し、以下のとおり新会社を設立します。

新会社は、当社が世界各地で培ってきた経営ノウハウを活かし、人材育成を図りながら、現地法人ならではのネットワークの拡充と顧客サービスの向上に努めていきます。

1)新会社概要
新会社名   :Mitsui O.S.K.Lines (Vietnam) Co., Ltd. 
略称      :MOL (Vietnam)
設立年月日 :2006年10月中旬 を予定
認可取得日 :2006年6月30日
代表者名   :守屋克則
資本金    :USD1,000,000(商船三井100%出資)
本社所在地 :ベトナム ホーチミン市
営業種目   :海運集荷代理店業務、及びそれに付随する物流・フォワーディング業務等          

2)ベトナムにおける当社の取り組み
当社は 近年急速な発展を遂げるベトナムを、最重要地域のひとつとして掲げ種々取り組んできました。特にコンテナ輸送の分野では、ベトナムと日本、東南アジア、香港を結ぶ各航路において当社運航船舶も投入したサービスを展開しています。さらに昨日、ベトナム‐シンガポール間のサービスをベトナム国営船社と共同で開設し、当社のベトナム航路は全部で7航路となりました。北米向けには、香港で北米航路船に即日接続することにより、最速海上輸送サービスを実現しており、これは輸出貨物の増加著しいベトナム経済を海上輸送の面から支援するものです。
今後は、コンテナ輸送の拡充はもとより、今年3月から開始したベトナム船員配乗を拡大するための組織・教育訓練の充実や、進行中のターミナルプロジェクトへの参画、ベトナム国営の造船所との業務提携などにも積極的に取り組み、世界最大級の外航海運企業として、ベトナム経済の更なる発展、及び日本・ベトナム両国間の友好関係の強化に貢献していきます。 
尚、今回の当社現地法人設立をもって、現在のベトナムにおける当社代理店であるM.O.L Vietnam Co Ltd (ベトナム資本100%の第三者代理店)との代理店契約は終了し、同社の社名登録は抹消します。

3)ご参考(背景)
現在のベトナム外国投資法では、海運代理店業における外資参入は、最大49%に制限されています。一方、EUの海運会社には、2004年11月にベトナムとの間で調印された二国間協定において、1社に限り100%出資の現地法人設立が認められました。これを受け、日越投資協定で認められている最恵国待遇に基づいた日本・ベトナム両国政府間の交渉が行われ、2005年12月に日本政府がベトナムのWTO加盟基本合意文書に署名し、同時に日本の海運会社にも1社に限り100%出資現地法人の設立が認められました。このたびの新会社設立は、その認可を当社が受けたものです。
ベトナムにおける100%外資による海運現地法人は、マースクライン(デンマーク)が2005年に設立したマースクベトナム社に次いで、当社が2社目となります。