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原油タンカー"BRIGHT ARTEMIS"海難事故の件

2006年08月15日

当社が保有する原油タンカー"BRIGHT ARTEMIS"(ブライト アルテミス)は、8月14日スリランカ/スマトラ島間の公海上で、遭難船の救助作業中に接触事故により船体に破孔が生じ、積荷の原油が流失しました。

 1. 概要
8月14日午前(現地時間)"BRIGHT ARTEMIS"は、東部インド洋のグレート ニコバル島の西方約290マイルの公海上で火災を起こした貨物船"AMAR"(アマール 10,208総トン シンガポール船籍)の救助要請を受信し、直ちに現場に向かいました。
13時(日本時間15時)頃、遭難者を救助しようと接近していたところ、漂流していた"AMAR"が風浪に圧流されて"BRIGHT ARTEMIS"に接触し、本船の右舷船尾部(海面上の高さ約1.7メートルの部分)に、横 約5メートル、縦 約1メートルの破孔が生じ、損傷した2つのタンクから積荷の原油の一部が流失しました。流失した総量は現時点での正確な計測が困難ですが、約4,500トンに達した可能性があります。
"BRIGHT ARTEMIS"は、ミナ アル ファハル港(オマーン)、およびラスタヌラ港(サウジアラビア)から原油249,997トンを積載し、日本に向けて航行中でした。
本船の情報によれば、事故発生地点は、北緯5度46分、東経89度04分付近です。また、火災を起こした"AMAR"乗組員はその後、他船に救助されたとのことです。なお、"BRIGHT ARTEMIS "からは負傷者、機関の故障、などの被害報告はありません。

2. 対応
本船は、原油の流失を最小限に抑えるため、損傷を受けたタンクの原油を可能な限り他のタンクに移した結果、損傷したタンクの油面は破孔から十分下の位置まで下がり、さらなる流出のおそれはなくなっています。船体の揺れを最小限に抑えるよう、速度を調整しながら東方に向かって航行しています。
シンガポール海事港湾局およびインド沿岸警備隊に通報しました。
8月14日、本社内に社長 芦田昭充を本部長とする対策本部を設置しました。

3. 本船"BRIGHT ARTEMIS"の概要
総トン数:146,463 トン
船種:原油タンカー
建造年月:1992年8月
船籍:シンガポール
乗組員:クロアチア人 船長を含め4名、カナダ人1名、フィリピン人18名 合計23名
船舶管理:MOL Tankship Management (Asia) Pte. Ltd.