トップページ > プレスリリース 2007年 > 欧州研修施設に新型タンカーシミュレータを導入

欧州研修施設に新型タンカーシミュレータを導入

2007年05月14日

当社はこのほど、欧州船員の教育訓練拠点であるMOL Training Center(Montenegro)に、最新鋭のダブルハルVLCCをモデルとした「タンカーカーゴハンドリングシミュレータ」を導入しました。

新型シミュレータは、通常の荷役オペレーションに加えて上級職員向けに、高度な技術を必要とする揚荷前の貨物油管圧力テストや入渠前の貨物油管洗浄要領の習得訓練に対応しています。
実際には甲板上やポンプルーム内で行うローカルバルブの開閉操作を、新シミュレータでは、3台の大型プラズマディスプレイ上の貨物油管配置図のバルブをタッチパネルでシミュレートできます。これにより制御室と現場とのコミュニケーションを擬似的に訓練することが可能です。画像を大きく、鮮明に再現できる大型プラズマディスプレイの特性を活用し、荷役機器やバルブの操作時には、それぞれの実機映像を動画や静止画またはコンピュータグラフィックで即座に映し出し現場の状況を確認することができます。
更に、機器類の映像や配管図に加え、関係図面の抜粋なども画面上に簡単に表示させることができ、自己学習に役立てることができます。

職・部員向けタンカー荷役訓練などを行っている日本、フィリピンの当社船員教育施設へも、欧州に加えて新シミュレータの導入を検討しています。新シミュレータを活用した荷役オペレーション実習を訓練カリキュラムに組み込み、当社の企業理念の一つである安全運航と環境保護を徹底すべく、タンカーを運航する船員のレベルアップを図ります。

736.jpg