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VLCCで海賊・海上テロ対策訓練を実施

2007年12月06日

南シナ海航行中のVLCC「KAMINESAN」で当社は「海賊対策官民連携訓練」を、海上保安庁などと合同で
12月5日午前に実施しました。
海上保安庁の巡視船「しきしま」が想定現場に急行するなど、緊急時の通信訓練を主体にしたリアルな内容で、各関係先との伝達経路も含めた当社危機管理体制の有効性を再確認しました。

【訓練参加機関】
KAMINESAN(北緯19度31分、東経119度29分付近の南シナ海(公海)航行中)
海上保安庁国際刑事課、同庁巡視船しきしま、日本船主協会、国土交通省海事局外航課、(株)商船三井、商船三井タンカー管理(株)

【訓練のもよう】

  • 「KAMINESAN」が日本から中東に向け南シナ海を航行中、シージャック犯と思われる高速ボートに追尾された、との想定で訓練を開始。
  • 「KAMINESAN」では、実際に船舶保安警報を発信し、同船の船舶管理会社(商船三井タンカー管理(株))にシージャック発生を通報。放水や全ドアーの施錠、緊急避航操船などを実際に行い、シージャック犯の移乗阻止を行った。
  • 連絡を受けた船舶管理会社は直ちに当社「安全運航支援センター(*)」へ報告。その後も当社は、船舶管理会社と必要な情報交換を行った。
  • 船舶管理会社から報告を受けた海上保安庁は、海賊・テロ哨戒のため東南アジア地域へ派遣されていた巡視船「しきしま」を、現場海域へ急行させた。「しきしま」は「KAMINESAN」と交信の上、状況を海上保安庁へ報告。海上保安庁は「しきしま」からの情報を、船舶管理会社を含む各関係者へ連絡した。

* 世界的なテロ事件の脅威や昨今頻発する異常気象など、船舶の安全運航を阻害することが想定される諸事象に対し、その予防と的確な対応のため、今年2月1日に当社内に新設された。本センターは、無休かつ24時間の監視体制で、対象船やその関係者に航行安全に関する情報を発信することにより、安全運航を支援している。