船舶の大型化とともに舶用エンジンの大型化も進んでいます。
このページでは、世界最大級の舶用エンジンと、世界最大級の鉄鉱石専用船「BRASIL MARU」を紹介します。
船舶の大型化とともに、エンジンの大型化も進みました。
写真のエンジンは「高さ約15メートル、長さ約24メートル、総排気量は約2200万cc、約6万kW、(8.5万馬力)」。
「BRASIL MARU」に搭載されているエンジンより更に大きく、大型トラックに比べると約230台相当の出力があります。
船舶用のエンジンは1ヶ月以上休むことなく連続運転することもあり、耐用年数が20年以上であることを考えると、その信頼性の高さが分かります。
このような大出力機関は大型コンテナ船などに多く採用されています。
世界最大級舶用エンジンとトラック用エンジンの比較
| 主要目 | 大型舶用 ディーゼル エンジン |
大型トラック用 ディーゼル エンジン |
|---|---|---|
| エンジン形式 | 2サイクル | 4サイクル |
| シリンダ数 | 11気筒 | 6気筒 |
| ピストン径 | 980mm | 120mm |
| 総排気量 | 2200万cc | 1万cc |
| 最高出力 /回転数 |
8万5000馬力 /94回転 |
380馬力 /1800回転 |
| 重量 | 2000トン | 1トン |
電子制御機関の導入
最近では船舶用の大型ディーゼル機関の分野においても、電子制御機関の導入が急速に進んでいます。電子制御を採用することにより、シリンダーへの燃料噴射タイミング、排気ガスを排出する排気弁開閉タイミングやシリンダ注油タイミングを適切に調整できます。
これで燃料油・シリンダ油の消費量低減や、排気ガスに含まれる窒素酸化物・ばい煙を削減し、環境負荷低減が可能です。
エンジンの大型化と船舶の大型化は、車の両輪。
ISHIN-IIIの原型となった、世界最大級、新鋭の鉄鉱石専用船「BRASIL MARU」をご紹介します。
BRASIL MARU
| 船種 | 鉄鉱石専用船 |
|---|---|
| 全長 | 340.00m |
| 型幅 | 60.00m |
| 型深さ | 28.13m |
| 総トン数 | 160,774トン |
| 速力 | 15.0ノット |
| 主機 | ディーゼル機関(23,640kW) 7S80MC-C 1基 |
| 積載量 | 鉄鉱石 327,180トン |
2007年12月7日、三井造船千葉事業所で竣工。
2008年1月11日ブラジルのポンダ・デ・マデイラ港に入港、鉄鉱石を満載し1月21日に出航、新日本製鐵大分製鐵所に、3月7日に初入港しました。
高い運航効率を実現した技術と革新性から、シップ・オブ・ザ・イヤー2007
を受賞しました。


