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自動車運搬船"COUGAR ACE"海難事故の件(No. 4)

2006年07月27日

7月24日(月)にアリューシャン列島南方海上で航行不能に陥った、当社運航の自動車運搬船"COUGAR ACE"(クーガーエース)は、依然として、船体が傾きながらも安定して浮揚しています。
本船の近くで、監視を続けているUSCG(米国沿岸警備隊)の巡視船によれば、燃料油の漏洩が生じている兆候はありません。
現在、貨物を一刻も早く救助できるよう曳航船をシアトルから急行させています。一方、ダッチハーバーからはサルヴェージ技師を乗せたタグボートも現場に向かっており、現状の調査と曳航に向けた船体姿勢の復旧計画の策定にあたらせることとしています。

一方で、救助された乗組員から状況を聴取し、航海中に突然傾斜が生じた原因を特定するための調査を続けています。
傾きは、既報(No.3)のとおりバラスト水(船体の姿勢と安定を保つため船内の専用タンクに積む海水)を、入れ替え調整するための作業中に起きたものです。(タンク内の海水を排出してから新たに注水する操作)
その原因は、作業の過程で、船底部にあるタンクの海水を誤って排出し過ぎたために一時的に復原力が不足し、折からのウネリに乗って緩やかに横揺れしていた本船が一気に傾き、横転したものと考えております。

本件によりご迷惑をおかけしている関係各位に深くお詫び申し上げます。