2006年09月26日
当社の風圧抵抗軽減船型に関する発明が、日本及び韓国において特許登録されました。 同船型は、2003年3月以降に竣工した当社自動車船に採用しています。
(1)船首方向からの風圧軽減のため、船首端部を斜めにカットし、ラウンド形状とした。
(2)自動車積載能力を最大限に広げるため、上甲板にもカーゴスペース(ガレージデッキ)を設けているが、船側部には全長にわたって段差を設け、横風による影響を軽減した。
(3)以上の効果により、風にあおられ斜めに進む自動車船特有の「斜航」を軽減。
その結果、燃費効率を高め、省エネルギーに寄与。船舶が排出するCO2、NOx、SOxを削減し、サービススピードの維持・向上にも寄与する。
(4)竣工後の航海実績では、斜航による速度低下を減少させる効果が予想通りに出ており、年平均で5%以上の燃料費節減を実現している。
(1)自動車船は、その独特の船型から風圧を受ける面積が大きいため、「斜航」の発生率が他の船型より大きい。燃費効率を下げるこの「斜航」を軽減するためユニバーサル造船株式会社と共同研究した結果、この新船型が実現した。
(2)当社は2003年3月竣工の"Courageous Ace"を皮切りに、同型の自動車船をこれまでに計17隻竣工させた。同船型は2004年に意匠登録済みで、今回本技術の高い知的財産性を考慮し、特許としての出願を行い、登録に至った。
船舶による環境負荷の軽減に貢献するため、この船型が広く普及するよう、当社は他社へのライセンス供与を行っていく。
M.V."Courageous Ace" (シップ オブ ザ イヤー 03受賞)
斜視図