2007年03月23日
当社は、新日本製鐵(株)との長期輸送契約に投入する世界最大級の超大型鉄鉱石船の船名を“BRASIL MARU(ぶらじる丸)”と内定しました。
同船は、当社にとって3代目の“BRASIL MARU(ぶらじる丸)”となります。
1939年建造の初代“ぶらじる丸”は、貨客船としては当時の造船技術の粋を集め、最高速力21ノットを誇り、戦前の当社(大阪商船)を代表する高速船として南米ブラジル航路に投入しました。
1954年に建造した2代目もまた当時の日本を代表する優秀貨客船であり、パナマ経由南米ブラジル航路に就航し、多くのブラジル移民の方々が乗船されました。
現役引退後は、約20年間「鳥羽ぶらじる丸」として、鳥羽港(三重県)に係留され、優美な船体に多くの客船ファンが訪れました。
今般3代目は、先代、先々代同様、日本とブラジルの更なる友好への願いを込め、ポルトガル語表記(BRASIL)による船名を引き継ぎます。 同船は、2007年12月に竣工し、ブラジル移民100周年にあたる2008年から新日鐵向けブラジル産鉄鉱石のシャトル輸送に従事する予定です。当社は、この3代目“BRASIL MARU(ぶらじる丸)”で、日本船社としてはじめて超大型(30万トン超)鉄鉱石専用船分野に進出し、今後、BRASIL MARUを含め5隻が竣工します。
当社は、今後とも資源輸送の業容拡大を推し進め、増大する鉄鉱石輸送ニーズに的確に対応していきます。
【新造船の概要】 | 全長 | :340メートル |
全幅 | :60メートル | |
喫水 | :21メートル | |
載貨重量 | :323,000 トン | |
造船会社 | :三井造船(株) |
【契約概要】 | 竣工 | :2007年12月(予定) |
契約内容 | :長期連続航海輸送契約 | |
貨物 | :鉄鉱石 | |
積地 | :ブラジル鉄鉱石主要積港 | |
揚地 | :新日本製鐵主要製鉄所(大分・君津など) | |
輸送量 | :年間 約140万トン |