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中国石油化工(SINOPEC)向けLNG輸送プロジェクト新造LNG船“CESI GLADSTONE”が竣工
~新造船6隻建造プロジェクト第一船、プロジェクトのマイルストーンに~

2016年11月01日

株式会社商船三井(社長:池田潤一郎、本社:東京都港区、以下「商船三井」)と、中国遠洋海運集団有限公司(China COSCO Shipping Corporation Limited、以下「China COSCO Shipping 社」)および中国石油化工股份有限公司(China Petroleum & Chemical Corporation、以下「SINOPEC社」)の合弁会社が発注したLNG船“CESI GLADSTONE”が10月31日、上海の滬東中華造船(集団)有限公司(Hudong-Zhonghua Shipbuilding (Group) Co., Ltd.、以下「Hudong社」)にて竣工しました。

竣工に先立ち、10月18日にHudong社にて命名式が執り行われ、多数の関係者の出席の下、“CESI GLADSTONE”と命名されました。本船“CESI GLADSTONE”は2013年4月に発表した「中国石油化工(SINOPEC)向けLNG輸送プロジェクトに参画」(*1)の第一船であり、SINOPEC社が豪州Australia Pacific LNGプロジェクトから購入するLNGの輸送のために長期貸船されます。

当プロジェクトは2010年3月に発表したExxonMobilプロジェクト(*2)(新造LNG船4隻をHudong社に発注、2016年4月までに全隻竣工済)に続く、中国におけるLNG船の建造プロジェクトです。中国の大手エネルギー会社であるSINOPEC社向けLNG輸送であること、さらに、本船は、中国最大の海運会社であるChina COSCO Shipping 社とSINOPEC社による共同出資会社、及び商船三井が保有することなど、多方面で中国に深く根ざしたものとなっています。また、船舶管理に関しても、商船三井20%出資、China COSCO Shipping 社とSINOPEC社80%出資の合弁会社を設立しており、中国パートナーと協力のもと、安全運航に努めます。

高品質のLNG船を安全に建造するため、商船三井は技術者を派遣、中国、欧米の専門技術者からなる多国籍監督チームの牽引役として、本船の建造において中心的役割を果たしてきました。本船を皮切りに、SINOPEC社向けに合計6隻の新造船が2018年にかけて順次竣工予定であり、本件はその第一船の竣工という大きなマイルストーンに当たります。

商船三井は、このプロジェクトを通じて培われたChina COSCO Shipping 社、SINOPEC社、Hudong社との信頼関係、国際協業のノウハウを新たな強みとしながら、今後も新規案件に積極的に挑戦していくとともに、お客様のニーズを的確にとらえ、安全かつ高品質のLNG輸送サービスの提供に取り組んでいきます。

(*1) 詳細は2013年4月30日付プレスリリース「中国石油化工(SINOPEC)向けLNG輸送プロジェクトに参画」をご参照ください。

(*2) 詳細は2010年3月3日付プレスリリース「ExxonMobilとLNG長期貸船契約を締結」をご参照ください。


10月18日に執り行われた命名式の様子

【“CESI GLADSTONE”概要】

全長 : 290.0m
全幅 : 45.60m
満載喫水 : 11.70m
LNGタンク : メンブレン型
貨物タンク容量 : 174,100m3
主機関 : Dual Fuel Diesel Electric
航海速力 : 19.5ノット
建造造船所 : Hudong社
船舶管理会社 : China Energy Ship Management Co., Limited
商船三井20%、
China Energy Shipping Investment Co., Limited(*3) (以下CESI社)80%
保有比率 : 商船三井20%、CESI社80%

(*3) China COSCO Shipping 社 51%・SINOPEC社 49%出資の合弁会社