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セネガル・ダカールにおけるFSRU事業に対するプロジェクトファイナンス契約を締結
~重点投資分野である海洋事業の更なる成長に向けて~

2023年01月18日

Karpower International B.V.
株式会社商船三井

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)とKarpower International B.V.社(CEO:Orhan Remzi Karadeniz、本社:トルコ・イスタンブール、以下「Karpowership」、註1)は、共同出資参画しFSRU(註2)事業を営むSenegal LNGT Company Limited(セネガル エルエヌジーティー カンパニー リミテッド)を通じ、セネガル・ダカールにおけるFSRU事業に対して、株式会社国際協力銀行(以下「JBIC」)と株式会社三菱UFJ銀行(以下「MUFG」)からなる銀行団と2022年12月30日に総額約71百万米ドルを限度とするプロジェクトファイナンスによる融資契約を締結しました。

商船三井とKarpowershipは、KARMOL(カルエムオーエル)ブランドの下、液化天然ガス(以下「LNG」)発電船事業を推進しています(註3)。セネガルにおける本FSRU事業(註4)は、再ガス化したLNGを発電船へ供給するものです。

本融資の組成は、成長地域へ安定した電力を供給するというKARMOLの精神と、日本企業のアフリカ地域等への事業展開を支援するJBICの理念、脱炭素化に向けたエネルギートランジションへの貢献を志向するMUFGの取組とが合致したことで初めて実現に至りました。

商船三井は、「海運業を中心に様々な社会インフラ事業を展開し、環境保全を始めとした変化する社会のニーズに技術とサービスの進化で挑む。」とのグループビジョンを掲げ、本事業を始めとした海洋事業を重点投資分野に据えています。

商船三井とKarpowershipは今後とも世界中で環境にやさしいLNG発電船事業を通じた発電ソリューションの提供を続けてまいります。

(註1) 1948 年にトルコで創業されたKaradeniz Holdings(以下「Karadeniz 社」、読み:カラデニス)の主要事業である発電船事業を担う中核企業。Karadeniz 社はトルコのみならず世界市場を対象にファイナンス、不動産、造船、エネルギー分野のビジネスを行い、特にエネルギー分野では発電船事業を通じ業界をけん引している。
HP:http://www.karadenizholding.com/en

(註2) Floating Storage and Regasification Unitの略。浮体式LNG貯蔵再ガス化設備。洋上でLNGを再気化し、パイプラインへ高圧ガスを送出する能力を持つ。

(註3) 詳細は2019年3月29日付プレスリリース「商船三井と Karpowership が LNG 発電船事業におけるパートナーシップを構築 ~世界最大の発電船事業者とアジア最大の FSRU 事業者が共同営業・投資へ~」をご参照ください。

(註4) 詳細は以下プレスリリースをご参照ください。
2021年3月16日付「KARMOLブランドによる1隻目のFSRU“KARMOL LNGT POWERSHIP AFRICA”と命名~セネガルLNG発電船プロジェクト向けFSRUとして竣工~
2021年6月17日付「~西アフリカ初のFSRU、LNG発電船ソリューション~KARMOLブランド初のFSRU“KARMOL LNGT POWERSHIP AFRICA”がセネガルへ到着

<商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Environment -海洋・地球環境の保全-」、「Human & Community -人の活躍と地域社会の発展-」、「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。