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フィリピン商船大学「MOL Magsaysay Maritime Academy」が第1回卒業式典を開催
~優秀な船員の育成・確保により、世界最高水準の安全品質を目指す~

2024年02月20日

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、2月20日、フィリピンのMagsaysay Maritime Corporation(以下「MMC」、註1)と共同で運営している商船大学「MOL Magsaysay Maritime Academy Inc.」(以下「MMMA」、註2)の第1回卒業式典をマニラ郊外ダスマリニャス市の同校内で開催しました。

式典は、ロン・サロ下院議員や、越川駐フィリピン日本国特命全権大使ら多数の来賓を迎え、MMCの持株会社である「A. Magsaysay, Inc.」のドリス・マグサイサイ・ホーCEO兼社長、当社社長の橋本や関係者など約600名が出席する中で開催され、乗船訓練を含む全てのカリキュラムを修了した第1期生(註3)の門出を祝いました。

卒業式典の様子(右下:式典にてスピーチを行う当社社長 橋本)

社長の橋本は祝辞の中で、学校関係者や卒業生の家族の皆様に対し、コロナ禍という試練を乗り越え、第1期生が卒業を迎えるまでの尽力に深く感謝申し上げるとともに卒業生に対しては、「これまでの学びを支えてくれた家族への感謝を胸に刻みつつ、在学中に得た知識と培った経験を最大限生かし、新たな道を切り開いてほしい」というメッセージを伝えました。

今後、卒業生のうち約半数(註4)が、海技資格を取得した後、三等航海士/三等機関士として当社グループの運航船に乗務し、船長・機関長を目指して活躍してゆくことになります。

世界の海上輸送量が増加している中、安全な輸送サービスを提供していく上で優秀な船員の確保の重要度も増してきています。
また、フィリピン人船員は当社グループの乗組員の中核を担っており、船舶の運航技術が高度化する中、安全な輸送サービスを提供していくうえで更なる活躍が期待されています。当社グループは、今後もMMMAにおける4年間の徹底した訓練と基礎教育を通じて、即戦力となる優秀な船員を継続的に育成します。
また、本取り組みを通じてサステナビリティ課題の一つである「人の活躍と地域社会の発展」にも繋がる船員育成・雇用創出に尽力し、社会インフラ事業の責任ある担い手として、「安全」なオペレーションで人々の毎日の“あたりまえ” を支え続けます。

(註1) フィリピン最大級の船員配乗会社。1997年に船員配乗会社Magsaysay MOL Marine, Inc.を同社と共同で設立。

(註2) 過去の以下プレスリリースをご参照下さい。
2016年3月9日付:「フィリピンでの自営商船大学設立を決定
2018年5月8日付:「フィリピンに自営商船大学を2018年8月に開校
2018年9月14日付:「フィリピン商船大学「MOL Magsaysay Maritime Academy」が開学式典を開催
2021年12月21日付:「フィリピン商船大学「MMMA」第1期生137人の歓迎式典を開催

(註3) 第1期生の在籍者は280名、うち航海科が140名、機関科が140名。
そのうち、スケジュールの都合上乗船中の者を除いて、91名が本式典に出席しました。

(註4) MMCと当社グループで卒業生を約半数ずつ受け入れます。

【MMMAの概要】
学校名:MOL Magsaysay Maritime Academy Inc.(4年制の商船大学、全寮制)
所在地:フィリピン Cavite州 Dasmariñas市 Salitran(首都マニラから南に約30km)
学生数:1学年あたり最大300名(航海科、機関科各々で約150名)
開校:2018年8月
学長:Dr. Michael C. Morales


商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value - 安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供 -」、「Human & Community - 人の活躍と地域社会の発展-」にあたる取り組みです。