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ジクシス社向け、LPG燃料新造「LPG・アンモニア運搬船」"AQUAMARINE PROGRESS Ⅱ"が竣工

2024年04月26日

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)のグループ会社であるARAMO SHIPPING (SINGAPORE)PTE LTD(註1)(本社:シンガポール)が発注した、LPG(註2)二元燃料LPG・アンモニア運搬VLGC(Very Large Gas Carrier) “AQUAMARINE PROGRESS Ⅱ” (読み:アクアマリン・プログレス・ツー、以下「本船」)(註3) が、4月26日に株式会社名村造船所(社長:名村 建介、本社:大阪府西区、以下「名村造船所」)より引き渡されました。本船は竣工後、本邦LPG輸入・元売り会社であるジクシス株式会社(社長:田中 惠次、本社:東京都港区、以下「ジクシス」)向けの定期用船契約に投入されます。

LPG燃料「LPG・アンモニア運搬船」“AQUAMARINE PROGRESS Ⅱ”

本船はLPGおよび重油の二元燃料船で、LPGを燃料として利用した場合、重油と比較してCO2を約20%、SOxやPM等を約90%削減することができます。また、輸送する貨物としてはLPGだけではなく、アンモニアを輸送することが可能な仕様となっています。燃焼時に二酸化炭素を排出しないアンモニアは、次世代のクリーンエネルギーとして今後大規模な需要の増加が見込まれています。

命名式の様子

3月12日には名村造船所 伊万里事業所にて命名式が執り行われ、ジクシスの田中惠次代表取締役社長により命名されました。本船を通じてジクシスとともに本邦へのLPGの安定供給に更に貢献してまいります。

当社グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」において、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めています。今後もグループ一丸となってネットゼロ・エミッションの実現に取り組み、低・脱炭素化社会の実現に貢献していきます。

【本船概要】

全長 230 m
全幅 36.6 m
貨物タンク容量 87,119.30 m3
竣工年 2024年4月
建造造船所 名村造船所 伊万里事業所

(註1) 富士石油株式会社(社長:山本 重人、本社:東京都品川区)及び当社が、それぞれの子会社を通じて出資している法人。

(註2) Liquified Petroleum Gasの略、液化石油ガス

(註3) 以下プレスリリースをご参照ください。
2021年8月5日「LPGを燃料とした「LPG・アンモニア運搬船」の建造契約を締結


商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Environment -海洋・地球環境の保全-」にあたる取り組みです。