For Bluer Oceans
「2050年ネットゼロ・エミッション」を達成し、持続可能な海洋・地球環境の実現に貢献します。
安定した海と気候は、海運業を中心とした社会インフラ事業の価値創造の基盤であり、産業の発展と人々の豊かな暮らしにも不可欠です。
低・脱炭素輸送サービスなどの環境ソリューションの提供を通じて社会ニーズに応えると共に、当社グループの成長の機会につなげることで、グローバルに成長する強くしなやかな企業グループを目指します。
2026年4月、経営計画「BLUE ACTION 2035」Phase 2の策定に合わせ、当社グループの環境に関する基本的な考え方を示す「商船三井グループ 環境ビジョン」を更新しました。本ビジョンは2020年に初めて策定されたものであり、本件は2026年2月の取締役会にて承認されています。

※当社の気候変動対策については気候変動対策/TCFD提言に基づく開示もご覧ください。


2050年までのネットゼロ・エミッションを確実に達成するため、アクションごとに進捗を測る定量KPIとマイルストーンを設置しました。

「商船三井グループ 環境ビジョン」で掲げる各目標、マイルストーンの実現に向けて着実に歩みを進めています。
| 中長期目標 | 2025年度末時点進捗 | ||
|---|---|---|---|
| 2020年代中 | ネットゼロ・エミッション外航船 | 運航開始 | 0隻 |
| 2035年 | GHG排出原単位 | ▲45%(2019年比) | ▲12.1% |
| 2050年 | GHG排出総量 Scope1,2,3全て |
▲90%以上(2019年比) | Scope1+2: ▲15.6%(註1) |
(註1) 2050年時点において、残存排出量を10%以下とし、ネガティブエミッションとの中立化によりネットゼロ達成を目指す
| 区分 | 指標 | マイルストーン | |||
|---|---|---|---|---|---|
| 2025年度末時点進捗 | 2030年 | 2035年 | |||
| 代替燃料の導入 - アクション1 |
代替燃料使用割合 | 4.4% | 20% | 45% | |
| 化石由来LNG | 3.3% | - | - | ||
| バイオLNG | 0.1% | - | - | ||
| バイオディーゼル | 1.0% | - | - | ||
| 代替燃料機関船隻数 | 125隻 | 210隻 | 300隻 | ||
| LNG二元燃料船(LNG輸送船) | 87隻 | - | - | ||
| LNG二元燃料船(LNG輸送船以外) | 25隻 | - | - | ||
| メタノール二元燃料船 | 6隻 | - | - | ||
| LPG二元燃料船 | 7隻 | - | - | ||
| 燃費効率の改善 - アクション2 |
燃費効率改善率(2019年比) | 10.7% | 14% | 22% | |
| DarWINプロジェクトによる GHG排出削減量(2030年までの累積) |
52万t-CO2e | 270万t-CO2e | - | ||
| ウインドチャレンジャー搭載隻数 | 3隻 | 25隻 | 80隻 | ||
| ビジョン全体 | GHG排出量(2019年比) Scope1,2及び一部Scope3(註2) |
▲14.3% | ▲10% | ▲40% | |
| Scope2 電力再エネ割合 | 65.7% | 100% | - | ||
(註2) カテゴリー3(Scope 1, 2に含まれない燃料及びエネルギー活動)のうち、当社グループが運航する外航船で使用する船舶燃料の製造段階排出量を指す。
当社は、将来的に予測される残存排出量の中立化をより確実にするとともに、社会全体の脱炭素の実現に向けたネガティブ・エミッションの普及・拡大に向けて、足元から自然ベース・技術ベースの両面での取り組みを推進しています。具体事例は以下に示す通りです。
【自然ベースの具体事例】
インドネシアにおけるマングローブ再生・保全プロジェクトへの参画や、中南米の森林再生・保全に特化したファンドへの出資等を通じ、森林・マングローブを中心とした自然ベースのプロジェクトに関与しています。これらの取り組みを通じて、二酸化炭素除去に加え、生物多様性や地域社会への貢献を目指しています。
【技術ベースの具体事例】
技術系CDRクレジットの共同購買を通じて長期的な需要創出を行うNextGen CDR Facilityへの参画に加え、Climeworks(DAC)、Alt Carbon(風化促進)、CapturaおよびVycarb(海洋CDR)等のグローバル企業とのオフテイク契約やプロジェクトへの関与を通じて、先進的なCDR技術の早期社会実装の支援と市場形成に貢献しています。
調達するCDRクレジットの十全性については、第三者機関に認証されたクレジットを選定することに加え、外部の評価を参照することや関連するガイドラインなどを参考に自社でも個別に確認することで、充分配慮していきます。