旅客輸送

人がどこかへ行こうとする際の交通手段として、
最も古くからあるのが船です。
現在では交通手段としてだけではなく
「時間と空間を楽しむ」
クルーズ船が
日本はもとより世界の海を航海しています。
また、フェリーは
自動車・トラック輸送の普及とともに発展し、
国内物流の担い手としての
存在感を示していますが、
気軽に船旅を楽しめる
「カジュアルクルーズ」の要素も
盛り込まれています。

旅客輸送

心を込めたおもてなしで、
快適な船旅を演出

船を移動の手段としてだけではなく、旅の楽しみとして利用するのがクルーズ船です。食事をしたりショーを見たり、あるいは海をのんびり眺めたりしている間に船は目的の港に到着します。乗船中の時間は、すべて自分の時間としてお楽しみいただけます。

また、旅客・乗用車・貨物車(トラックやセミトレーラー)を一緒に運ぶ定期船がフェリーです。一般的に、船体下部に自動車・貨物船などの収容スペースがあり、ランプウェイで積み下ろしされます。上部デッキには、客室、レストラン、大浴場などを備え、旅客だけでなくトラックドライバーも快適に過ごせる空間となっています。

フェリーにおける物流事業では、当社は国内最大規模の海陸輸送ネットワークで重要拠点を結び、工業原料・工業製品・食料品などの輸送に不可欠な役割を果たしています。

楽しむために乗船する、充実した設備でおもてなし
構造・特徴

「にっぽん丸」には、航海中も快適に過ごせるよう、横揺れ防止装置「フィン・スタビライザー」を装備し、乗り心地に配慮した設計になっています。また、高い機動力で、どんな地形の港にも流入できる「テンダーボート」(上陸用交通艇、救命艇の役割も兼ねます)も、「にっぽん丸」でのさまざまな船旅に欠かせない重要な役割を果たしています。

日本沿岸で人もモノも効率的に輸送するフェリー
客室の一例
客室の一例
展望大浴場
展望大浴場
人にも環境にも優しい
新時代LNG燃料フェリー
2023年、日本初のLNG燃料フェリー「さんふらわあ くれない」と「さんふらわあ むらさき」が就航しました。本船は、LNGと重油それぞれを燃料として使用できる高性能Dual Fuelエンジンを国内フェリーで初搭載。LNG燃料の使用によりCO2の排出を約25%削減可能で、SOxに至っては100%、NOxは約85%の削減が見込まれています。
世代を超えて家族が集い、船旅を楽しむ。そんな家族とのつながり=「きずな」をコンセプトとし、「カジュアルクルーズ」という新しい船旅のカテゴリーを体験できるフェリーとなっています。
人にも環境にも優しい新時代LNG燃料フェリー
人にも環境にも優しい新時代LNG燃料フェリー
物流のあり方を変える
“モーダルシフト”
昨今注目が集まっている「モーダルシフト」。これは貨物トラックによる輸送を内航船による海上輸送や鉄道輸送といった環境負荷の低い輸送方法に切り替える考え方を指し、年々深刻化が進む環境問題に対する有効な取り組みとして注目が集まっています。
商船三井では環境負荷の低いLNG燃料船の積極的な導入とあわせて、モーダルシフトに貢献することで、海運事業者としての社会的責任を果たしていきます。
物流のあり方を変える“モーダルシフト”
物流のあり方を変える“モーダルシフト”