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環境保全に向けて、高度な輸送技術を追求


20,000TEU型世界最大級のコンテナ船

20,000TEU型コンテナ船の環境に関する取り組み

世界最大級となる20,000TEU型の大型コンテナ船に、各種最新の環境負荷低減技術を積極的に採用し、差別化を図ることで、環境保全で世界の海運をリードします。
本船は、大型化による効率化と環境負荷低減技術をもって、現在の世界のコンテナ船の主要船型である8,000TEU型と比較して、1コンテナ輸送あたりに排出するCO2量を約50%(*)削減することができます。
(*) 商船三井が運航する最新型の8,000TEU型比

船型最適化

コンテナ船船首・船尾の船型および船首バルブ形状の最適化により、4.5%の燃料節減(燃節)効果を見込んでいます。

排ガスバイパス(EGB)による低負荷チューニング

主機低負荷域での運航を重視したLLT(ローロードチューニング)と呼ばれるもので、低負荷域で良い燃費率を実現させるシステムです。

補機類の効率的な制御

居住区空調システム・冷却海水ポンプ・機関室通風ファンにインバータ制御を採用。大容量ファン・モーターの回転数を適切に制御することで、消費電力を最低限度に抑え、燃料消費の無駄を抑えます。

LNGへの燃料転換に対応

環境規制の1つである、SOx(硫黄酸化物)規制に対応するための措置として、LNGも燃料として使用できる機器配置の検討とスペースの確保を行っています。

低摩擦船底塗料

船体の水面下となる部分の表面に摩擦抵抗の少ない新型塗料を塗布しています。これにより推進抵抗が減少し、燃節効果が期待できます。

筒内圧力の最適調整

エンジンシリンダーの筒内圧力を監視し、燃料の噴射タイミングを自動で調整することで、筒内最高圧力を最適にする装置です。筒内圧力を適正に調整することで、燃焼を最適にし、燃費が改善されます。

発電機への排ガスエコノマイザの装備

4台中2台の発電機に排ガスエコノマイザを装備しています。発電機の排気ガスエネルギーを回収し、燃費向上に寄与します。

SOxスクラバーレトロフィット対応

LNG燃料転換への対応だけでなく、今後の燃料供給状況に対して柔軟に対応するため、SOxスクラバーのレトロフィットを容易にできるよう考慮した設計としています。

LNG燃料タグボートを建造 ~大阪湾で初のLNG燃料船~

当社はLNG燃料タグボートの建造を進めています。現在、船舶の多くは重油を燃料とするディーゼルエンジンを搭載していますが、LNG(液化天然ガス)を燃料とすることにより、エンジンから出る排ガス中のCO2(二酸化炭素)、NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)などを削減し、環境負荷を下げることができます。
本船はヤンマー(株)からLNG燃料エンジンの供給を受け、金川造船(株)で建造します。高性能Dual Fuelエンジンにより高速航行と優れた環境性能をともに実現し、LNG燃料タグボートとしては初めて、大阪湾および瀬戸内海を航行する大型貨物船などのエスコート業務にも対応できる仕様となります。2019年4月に大阪湾に配備され、大阪ガス(株)からLNG燃料の供給を受けて日本栄船(株)が運航する予定です。
当社は本船の開発・運航を通して得られる知見を他のLNG燃料船の開発にも活用し、LNG燃料船の普及に積極的に取り組んでいきます。


LNG燃料タグボートのイメージ図

ウィンドチャレンジャー計画で得た知見を未来へ

ウィンドチャレンジャー計画は、巨大な伸縮可能な硬翼帆を大型貨物船に搭載して最大50%の省エネをめざず産学共同研究プロジェクトです。 2009年10月に東京大学を中心に発足し、当社、(一財)日本海事協会、造船会社など13団体が参加し、複合材料を使用した大面積硬翼帆の開発のほか、開発対象船型の要目検討、流体解析手法、ウェザールーティング手法の開発を行いました。現在当社は、発注者として本プロジェクトの実現に向けて取り組んでいます。

プロペラ効率改善装置「新型PBCF」 ~省エネ効果のさらなる向上で、高まる環境保全ニーズに対応~


従来型PBCF(赤丸)


新型PBCF

プロペラ装着型効率改善装置PBCF(Propeller Boss Cap Fins)は、すでに全世界で3,100隻を超える船舶に採用されていますが、当社、(株)三井造船昭島研究所、商船三井テクノトレード(株)は共同で、省エネ効果をさらに向上させた新型PBCFを開発しました。フィンの形状や高さなどを改良することでプロペラ推力増加とトルク軽減を図り、未搭載船と比較して5%前後の効率アップを実現し、特許も世界各国で取得しています。
また、PBCFはプロペラのキャビテーション(水中で気泡が発生・消滅していく現象)を減らすことにより、水中騒音を特定の周波数域で3~6デシベル低減させる効果も確認されています。クジラをはじめとする海中哺乳類の生態への影響を軽減させる技術としてバンクーバー港(カナダ)が実施する環境プログラム「EcoAction Program」における水中騒音低減技術に選定されました。

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