MOL商船三井

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リーガルマインドをもってあらゆる事態に備え、そしてあらゆる契約のベストな形を探る仕事。 三輪恒平 2006年入社 総務部 法務・保険グループ(現在はMOL Bulk Shipping (Shanghai) Co., Ltd.所属) リーガルマインドをもってあらゆる事態に備え、そしてあらゆる契約のベストな形を探る仕事。 三輪恒平 2006年入社 総務部 法務・保険グループ(現在はMOL Bulk Shipping (Shanghai) Co., Ltd.所属)
前職の仕事内容
エネルギー業界のマーケティング担当。エンドユーザー向けの販売戦力の立案、海外企業の日本進出支援、液化天然ガス(LNG)の調達、資源エネルギー分野における各国の政策動向調査・市場分析など。
2006〜2011年
不定期船部
一般産業向けの石炭など原燃料輸送契約の営業に加え、海外さん酷寒ルートの新しい輸送モードの提案などを担当。
2011年〜
総務部 法務・保険グループ
(現在はMOL Bulk Shipping (Shanghai) Co., Ltd.所属)
契約書の審査、貨物クレーム処理。事故対応、過去に起きた事故の処理、事故、クレーム発生防止のための法令、条約の研究や契約書のひな形、マニュアルの整備などを手がける。

何かしらの縁を感じて転職を決意。

商船三井との出会いは、前職のエネルギー業界時代。液化天然ガス(LNG)の輸入における船の契約で関わりがありました。前職ではLNGの調達の他、海外の住宅部材メーカーの日本市場への進出支援、政府機関での世界の資源エネルギー市場調査・分析など、さまざまな仕事を手がけ、主に資源エネルギー分野におけるマーケティングに関わるスキルを身につけました。転職のきっかけは、日経新聞でたまたま見つけた商船三井のキャリア採用情報。資源エネルギー分野の商流、物流に関する経験を今後も活かしたいと漠然と考えてはいましたが、明確な転職意志があったわけではなく、興味本位で受けたのが正直なところです。

ダイバーシティへの取り組みなど労働環境が良かったこと、前職のキャリアを活かせること、そして何よりジョブローテーションで様々な仕事が経験できることに魅かれ、「もしかしたら、これは“縁”かもしれない」と思い、転職を決意しました。前職の会社に不満があったわけではありません。どちらかと言えば好きでした。残っていたとしても、それはそれで満たされる日々だったと思います。もちろん商船三井も大好きです。転職による変化は、人のつながりが広がったこと。前職がらみのコミュニティ、ここでのコミュニティ、そして双方をつなぐコミュニティなど、いい関係を築きつつ、活発な交流を続けています。この人的財産を得ただけでも、良かったと思っています。

常に最善を尽くせる強靭なメンタルを獲得。

最初の配属は、不定期船部。ここでは石炭など原燃料を運ぶばら積み船の運送契約の営業を行う一方、日本を介さない海外の三国間の商売を獲得すべく、新たな輸送モードを海外の見ず知らずの顧客に提案をするなど、新規需要の開拓を行いました。新たな輸送モードの提案では、自ら海外に赴き、パートナーを探し、そして新たなビジネスモデルを構築するための仕組みの設計までを行って、将来にむけての市場創造にチャレンジ。前職で培ったマーケティングスキルや経営大学院での経験を活かし、当社の未来ビジネスへの先鞭をつける足跡は残せたと思います。

5年目には、総務部法務・保険グループへと異動。経済学部出身の私としては、法務への異動は違和感があり、当然のことながら専門的な法律用語は全くわからず、右往左往。でも、よくよく考えてみると、営業には契約はつきもので、常識としてのリーガルマインドは必要不可欠なわけで、この好機にそれをしっかりと身につけよう!と思うようになってからは、前向きに仕事をしています。

仕事内容は、契約上負うべき責任の精査や、事故が起きたとき、クレームを受けたときの保険会社や弁護士への連絡、相手との示談交渉などを行ったり、過去に起きた事故の訴訟案件への対応をしたり、あるいは事故発生防止のための研修やマニュアル整備を行ったり……等々、複数の案件・業務を抱えています。最初は、何かが起こる度に慌てていましたが、最近では何事が起こっても以前よりは冷静に時機を見て、最善を尽くせるメンタルが身に付きつつあります。近視眼的には損でも、根気強く交渉すれば得られる果実もありますからね。

法務の仕事を通じて新たに気づいたことがあります。それは経営学的な思考に法務的な思考が加わると、ビジネス成功の確度がより高まるということ。そういう意味で、法務思考という武器が一つ増えたのは大きい。視野の広がりとともに、今後のキャリア形成に役立つと思っています。

ちょっと存在感のあるジェネラリストへ。

キャリアプランや夢があっても、思うままに実現できるものではありません。だから私は、こうしたい!というこだわりに固執するよりも、思いも寄らぬきっかけや転機を大切にしたいと考えるようにしています。法務への異動も、そのひとつ。予想外の環境変化が、新たな自分の発見、そして自己変革につながることもあるのです。また、世の中は絶えず不確実性の中で動いており、何が幸いするかわかりません。与えられた場で、地道に挑戦を続け、そこで最善を尽くせば、結果として自分が蓄積した知識や技能を発揮できる絶好の機会が訪れるだろう…そう考えれば、すべてのことにポジティブになれるはず。今後も私としては、さまざまな業務を経験し、どのような部門であれ、状況であれ、常に冷静に受けとめながら、その中で自分らしい成果を上げられるような柔軟性を養っていきたいと思います。

将来的には、既存の海運モデルを凌駕する新たなビジネスモデルを創造するトライをしてみたい。世の中のトレンドに乗って、そこで成功することも重要ですが、私としては今の時流の、その先、そしてさらにその先のビジネスチャンスを見通して、先見の独創的なモデルを考えられるようになりたいですね。また、単なる海運業ではなく、例えば、原料や製品の需給動向を見ながら、顧客の潜在需要を先取りし、造船所や物流事業者と組んで全く新しいコンセプトの輸送モードを提案したり、あるいはサプライヤーとの共同事業を行ったり…等々、需要そのものを動かすだけの影響力をもつ存在になるためのアプローチもしてみたい。要は、自分が考え、動くと何かが変わる…そんな成果にこだわっていくつもりです。

最後に転職を考えている方々に、ひと言。法務の専門性を発揮したいという思いが強ければ、当社では物足りないかもしれません。しかしながら、専門分野以外の業務に携わる機会が多い分、思わぬところで、本当にやりたい仕事が見つかる可能性もあります。個別分野の専門性の敷居が低い分、入社から10年経った社員でさえ未経験領域への挑戦によって何度も自己変革ができるのです。つまり、幅広い業務経験を重ねる中で、ちょっと付加価値の高い“ジェネラリスト”にも“スペシャリスト”にもなれることが、ここ商船三井への最大の転職メリットなのではないでしょうか。私の場合は、マーケティング、営業、法務のスキルに加え、さらに今後さまざまな船種の現場経験を積んで、商船三井の未来を左右するような“ちょっと存在感のあるジェネラリスト”を目指します。