MOL商船三井

新卒採用情報 キャリア採用情報 グループ採用情報
海を越えて、国境を越えて、絶えずグローバルに意識を働かせる仕事。 佐藤貴彦 2007年入社 鉄鋼原料船部 鉄鋼原料運航グループ(現在はMOL Cape (Singapore) Pte.Ltd. 所属) 海を越えて、国境を越えて、絶えずグローバルに意識を働かせる仕事。 佐藤貴彦 2007年入社 鉄鋼原料船部 鉄鋼原料運航グループ(現在はMOL Cape (Singapore) Pte.Ltd. 所属)
前職の仕事内容
都市銀行の法人営業。企業の運転・設備資金などの融資に加え、その企業を取り巻くリスクをヘッジする金融商品の提案を行う総合的なコンサルティング営業を担当。
2007〜2011年
財務部
格付機関向け資料の作成から、商船三井およびグループ会社の運転資金に関する運用・調達に至るまで、幅広い業務を担当。
2011年〜
鉄鋼原料船部 鉄鋼原料運航グループ
(現在はMOL Cape (Singapore) Pte.Ltd. 所属)
オーストラリアやブラジルなどの資源国から日本や中国などの資源消費国へ、製鉄原料である鉄鋼石や石炭を運ぶばら積み船の運航管理を担当。

自分らしく、ダイナミックに生きられる場を求めて。

都市銀行勤務の私からすれば、海運業は全く未知の領域でした。たまたま仕事上、船のオーナーさんとの関わりがあり、その方を通じて、世界を相手にするフィールドの広さ、世界貿易の約97%の物流を担う海運業の社会貢献度の高さなどを知る中で興味を抱いたことが、そもそものきっかけです。また、会社に依存することなく、いつでも、どこでも通用する能力に絶えず磨きをかけようという意識もあり、今思えば、常に内と外を冷静に見ながら、同時に転職へのアンテナも働いていたのかもしれません。さらに海外でビジネスがしたいという学生時代からの強い想いの再燃もあって、転職エージェントから商船三井を紹介されたとき、気持ちが動いたのです。もちろん、転職するなら生涯一度きりと決めていたので、仕事内容だけでなく、人事方針や労働環境なども調べ、熟考するプロセスも経ての決断へ。最終的な決め手は、自分自身が成長できる可能性が無限大だと思えたことに加え、“さまざまな部署を経験させ、多様な人材を育てる”というジョブローテーションの方針に惹かれたこと。そして何よりここでなら自分らしく、ダイナミックに生きられるに違いないと確信できたことが大きかったですね。これは余談ですが、実は転職のタイミングと恋人へのプロポーズが同時期で、まさに人生の一大事が重なりつつも、結果的にはダブルの良縁成就となりました(笑)。

絶えず変化・変革の先陣を切る挑戦を。

最初の配属は、財務部。格付機関向け資料の作成から、商船三井およびグループ会社の運転資金に関する運用・調達に至るまで、幅広い業務を担当する中で、海運業とは何か?当社の位置づけは?当社の課題は何か?…等々、そんな視点から商船三井の全体像を掴む4年間を過ごしました。また、融資を実行する銀行の立場から融資を受ける企業財務の立場へ、双方の立場を知るからこそできる調整役や交渉役を自ら買って出て、最適な方向へと導くアプローチも行いました。さらには取引銀行を固定せずに、新たな銀行との取引を柔軟に拡大することで資金調達の幅を広げる改革チャレンジも実践。微力ながらも、当社の財務戦略に新しい風を吹き込むことができたと自負しています。

5年目に異動となり、鉄鋼原料船部へ。ここでは製鉄原料である鉄鉱石や石炭を運ぶばら積み船の運航管理を担当。未知なる領域ゆえ、最初は期待半分、不安半分の心境でしたが、程なく海運業のダイナミズムを肌で感じる日々の中で、いつのまにか不安は払拭されていきました。産業の米と呼ばれる「鉄」は社会の根幹を支えるものであり、その物流を担う仕事のやりがいは大きく、手応えも相当なもの。お客様もライバルも航路も地球規模なので、自らの視野も意識も絶えず海を越えて国境を越えてグローバルに機能しています。また、世界情勢の動向が直接仕事に影響する一方、逆に物資の輸送から世界経済の動きを読み取ることも可能で、これも海運業の醍醐味のひとつです。

私の仕事ポリシーは、必要最小限のパワーで、最大限のパフォーマンスを発揮すること。運航管理は、自ら立てた計画を遂行するために世界中を航行する船との連絡を取ることが日々の業務ですが、ただ闇雲に密に連絡することが良いわけではありません。よりベストなタイミングで、要所要所で連絡を入れ、一切無駄のない運航管理の理想的なカタチを極めていくことが、私の当面の目標です。

キャリア採用によって入ってきた人材に求められるのは、他業界で身につけたスキルやセンスや思考を活かすことであると私は考えています。だから私としては銀行キャリアを持つ者だからこそ見えてくるもの、わかるものを見逃さず、例えば課題を見つけたら、その解決法を進言するとか、あるいは改革する必要性を感じたら、その実行を主導するとか…等々、変化・変革の先陣を切る挑戦を絶えず行っていくつもりです。

ひと味違う総合海運マンを目指して。

今後はできるだけ多くの営業部にて、さまざまな船種を経験することで、より深く広く海運ビジネスを理解し、将来的には商船三井の戦略や方向性を策定するような立場で活躍できる人材になりたいと考えています。その過程で、海外駐在も経験し、人間力も磨き、ユニークな発想力で現状を打破したり、未来を切り拓いたり、変えたりできる、そんなひと味違う総合海運マンを目指したい。フラットな組織で、年次に関係なく自由に発言でき、また個人のアイデアを受け入れ、その具現化を後押ししてくれる当社でなら、必ず目標は叶うと私は確信しています。

私の両親の教えに「喜怒哀楽を精一杯楽しもう!」というものがあります。自らの本能や感情をむき出しにして、喜怒哀楽のエピソードを重ねながら、その中で得られるものを糧にして、楽しみながら生きよう!というスタンスです。言って見れば転職もこの教え・スタンスに従ってのこと。環境が大きく変わる転職は膨大なエネルギーを要することですが、私の場合は“この大変な状況を敢えて楽しもう。そして人間力を高める機会にしよう。”そんな楽観的かつポジティブな姿勢で乗り切りました。

現状に満足して留まるか、理想を求めて踏み出すか、考えは人それぞれだと思いますが、一度きりの自分の人生、将来後悔することのないよう、現在の仕事を見つめ直し、必要に応じて「転職」を、自らのキャリア形成のひとつの「選択肢」にしていただければ、と思います。少なくとも私は、勇気をもって踏み出して良かったと感じています。ここ商船三井には、挑戦魂を奮い立たせてくれる何かが次々と現れる風土があり、それを永遠に楽しんでいきたい…これが転職7年を経て辿り着いた私の偽らざる境地です。もちろんこれからも私は、ここで喜怒哀楽に満ちた豊かな人生を歩んでいきます。絶えず自らの可能性、自らの限界に挑み続ける冒険者のスタンスで。