船は、多様な物資を効率良く輸送するという使命を果たすために進化してきました。従来は様々な貨物を合積みする汎用貨物船が主体でしたが、徐々に船の専用化が進展し、石油を運ぶ油送船(タンカー)、鉄鉱石・石炭や木材チップを運ぶばら積み船(ドライバルク船)、衣類や日用品、家電などの工業製品をコンテナに入れて運ぶコンテナ船、完成車を運ぶ自動車船、天然ガスをマイナス162℃で冷却・液化して運ぶLNG船というように、それぞれの貨物の輸送に最適な構造をした船が開発されてきました。また、旅客を運ぶ船には、乗用車・トラックを一緒に運べるフェリーや、船旅自体を楽しむためにプールや映画館など様々な施設を備えた客船があります。
さらに最近では、船を輸送のためではなく、特定の場所に浮かべて活用する「浮体式LNG貯蔵再ガス化設備(FSRU)」や「浮体式海洋石油・ガス生産貯蔵積出設備(FPSO)」、沖合での資源開発を支えるサブシー支援船等も加わっています。
商船三井は、上述の様な多種多様な船をグループで約800隻の規模で運航しています。これにより、ある種類の貨物の荷動きが景気や世界情勢によって一時的に減っても、それが会社全体の収益力・財務基盤に与える影響を限定しています。商船三井は、世界最大級、かつ多角化された事業ポートフォリオを有する総合海運会社と言えます。
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