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Q3:海運は市況産業ですか?

海運業の産業特性と商船三井のビジネスモデル

海運業の特性として、新たに船を発注しても市場に供給されるのが2~3年後という点が挙げられます。よって、世界の荷動きが活発になり現存する船で運びきれなくなっても、直ぐに新造船が供給されることはないため、運賃・傭船料は高騰します。逆に、荷動きが停滞・減少して船が余る状況になっても、船主が船の係留や廃船をしない限り供給は減らず、運賃・傭船料は下がります。こういった意味で、海運業は世界経済の様々な変動要因の影響を色濃く受ける市況産業です。

一方で、海運が市況産業であるがゆえに、運賃や傭船料の市況変動リスクを抑制したいというお客様のニーズは存在します。特に、電力会社や製鉄会社など、一定量の燃料や原料を継続的に必要とするお客様においては、信頼できる海運会社と長期に安定したコストで輸送契約を結びたいというニーズがあります。海運会社側としても、高価な資産である船に投資する上で、長期に安定した収益を生む契約を結ぶことができれば確実な投資回収を見込むことができるため、win-winの契約と言えます。

当社では、2年以上の中長期契約から生まれる利益を「安定利益」と呼び、経営の基盤として更なる積み上げに注力しています。安全運航の実績や財務基盤、そして最適な船型やサービスを提案する力を活かし、様々な業界にわたる有力なお客様と多数の長期契約を保有しています。

長期安定成長を目指すポートフォリオ

海運市況について詳しくはマーケットデータをご覧ください。