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第一話 自動車船物語 「革新的技術の宝石箱」 自動車船の今

画期的な風圧抵抗軽減型の自動車船の竣工、自動車船としては日本初の太陽光パネルの設置など、商船三井は多くのアイデアを時代に先駆け実現してきました。

21世紀 エコ・シップの時代

できるだけ多くの自動車を積載することを追求して、積荷スペースの階層を増やした自動車船は、あたかも海を航行する高層駐車場のような形になっていった。

ビルのような船は風圧抵抗が大きく、目標進路に対して斜めに進む「斜航」が生じる。「斜航」は燃費効率の低下を招く。この点に着目し、商船三井は風洞実験による解析データをもとに、風圧をまともに受ける船首の形状を流線型にして「斜航」を大幅に軽減する新船型を創出した。

2003年商船三井は、斜航を軽減することで、省エネとスピード向上を実現した新船型の自動車船「COURAGEOUS ACE」を竣工させた。竣工後の航海実績で省エネ効果は約5~8%。スピード向上で、運航スケジュールも安定し、輸送サービスの質をいっそう向上させた。

「COURAGEOUS ACE」は、2003年のシップ・オブ・ザ・イヤーを受賞。2004年には船型を意匠登録、2006年には日本と韓国で特許を取得した。
「COURAGEOUS ACE」の就航以降、商船三井の新造自動車船は、すべて船首をラウンド形状にした。そのほかにも、多くの技術を追加し、更なる機能向上を目指し続けている。

2003年 COURAGEOUS ACE 竣工

COURAGEOUS ACE

載貨台数(小型乗用車):6400台

  • 船首方向からの風圧抵抗軽減のため、船首端部を斜めにカットしラウンド形状とした。
  • 自動車積載能力を最大限に広げるため、上甲板にもカーゴスペース(ガレージデッキ)を設けているが、船側部に段差(隅切り)をつけた。
    これにより「斜航」を軽減し燃費効率を高め、省エネルギーを実現することで、船舶が排出するCO2、NOx、SOxを削減し、サービススピードも向上させた。

2005年 EUPHONY ACE 竣工

EUPHONY ACE

載貨台数(小型乗用車):6400台

  • 運航効率の向上と、環境保全の強化のため、いろいろな工夫を重ねてきた商船三井が、2005年に時代の先端をいく“エコ・シップ”として竣工させたのが「EUPHONY ACE」。

技術の宝庫とも言うべき商船三井の自動車船。
次項では、これまでの技術の集大成として、私たちが5年後に実現可能と考える自動車船の未来像を提案していく。

そして自動車船の明日へ

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