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第三話 舶用エンジン物語 「省エネ技術と大型化の追求」 舶用エンジンの今

船舶の大型化とともに舶用エンジンの大型化も進んでいます。
このページでは、世界最大級の舶用エンジンと、世界最大級の鉄鉱石専用船「BRASIL MARU」を紹介します。

現在の大型エンジン

船舶の大型化とともに、エンジンの大型化も進みました。

エンジン写真のエンジンは「高さ約15メートル、長さ約24メートル、総排気量は約2200万cc、約6万kW、(8.5万馬力)」。

「BRASIL MARU」に搭載されているエンジンより更に大きく、大型トラックに比べると約230台相当の出力があります。

船舶用のエンジンは1ヶ月以上休むことなく連続運転することもあり、耐用年数が20年以上であることを考えると、その信頼性の高さが分かります。
このような大出力機関は大型コンテナ船などに多く採用されています。

世界最大級舶用エンジンとトラック用エンジンの比較

エンジン比較図
主要目 大型舶用
ディーゼル
エンジン
大型トラック用
ディーゼル
エンジン
エンジン形式 2サイクル 4サイクル
シリンダ数 11気筒 6気筒
ピストン径 980mm 120mm
総排気量 2200万cc 1万cc
最高出力
/回転数
8万5000馬力
/94回転
380馬力
/1800回転
重量 2000トン 1トン

電子制御機関の導入

最近では船舶用の大型ディーゼル機関の分野においても、電子制御機関の導入が急速に進んでいます。電子制御を採用することにより、シリンダーへの燃料噴射タイミング、排気ガスを排出する排気弁開閉タイミングやシリンダ注油タイミングを適切に調整できます。
これで燃料油・シリンダ油の消費量低減や、排気ガスに含まれる窒素酸化物・ばい煙を削減し、環境負荷低減が可能です。

世界最大級の鉄鉱石専用船「BRASIL MARU」

エンジンの大型化と船舶の大型化は、車の両輪。
ISHIN-IIIの原型となった、世界最大級、新鋭の鉄鉱石専用船「BRASIL MARU」をご紹介します。

BRASIL MARU

BRASIL MARU

2007年12月7日、三井造船千葉事業所で竣工。
2008年1月11日ブラジルのポンダ・デ・マデイラ港に入港、鉄鉱石を満載し1月21日に出航、新日本製鐵大分製鐵所に、3月7日に初入港しました。
高い運航効率を実現した技術と革新性から、シップ・オブ・ザ・イヤー2007を受賞しました。

省エネと大型化を追求してきた舶用エンジン。
次項では、これまでの技術の集大成として、私たちが5年後に実現可能と考える大型船とそのエンジンの未来像を提案していきます。

そして舶用エンジンの明日へ

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