船舶海洋工学会賞を受賞　
～「舶用ディーゼル主機関の排熱回収による発電・推進アシストシステムの開発」が評価される～

2014年05月27日

株式会社商船三井（社長：武藤光一、本社：東京都港区、以下「商船三井」）が大型鉱石船へ搭載した「舶用ディーゼル主機関の排熱回収による発電・推進アシストシステム」はこのたび、公益社団法人日本船舶海洋工学会の平成26年船舶海洋工学会賞(発明考案等)に選ばれ、5月26日、表彰式が仙台市仙台国際センターで行われました。
同システムは商船三井が株式会社名村造船所（社長：名村建介、本社：大阪府大阪市）および三菱重工舶用機械エンジン株式会社（社長：相馬和夫、本社：長崎県長崎市）と共同開発したものです。

同賞は造船、造機、海洋工学その他一般海事に関する優秀な著書・調査および実用的価値のある新技術の開発・発明・考案等で公表されたものを選定、表彰するものです。

受賞した排熱回収による発電・推進アシストシステムは、主機関の排ガス中に含まれる排気エネルギーを排ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた高効率複合発電機で回収・発電し、船内電力の需要をまかない、さらに余剰電力を主機関の軸加勢モーターへ還元し、本船の推進に利用するものです。発電機および主機関の燃料消費量を減らすことで、二酸化炭素の低減に貢献します。

本システムは、当社が2010年4月に発表した次世代船シリーズ「ISHIN-III」の舶用エンジンの未来像の実現に向けたステップのひとつであり、当社は引き続き、船舶の環境負荷低減に向けた技術開発に積極的に取り組んでいきます。