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入社式社長挨拶
~ともに創る商船三井グループの未来~

2025年10月02日

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、10月1日付で、38名の新入社員(海上新卒採用 17名、陸上キャリア採用 21名)を迎えました。10月1日に実施した入社式における社長 橋本 剛の挨拶を以下の通りお知らせします。

入社式で挨拶する社長 橋本
入社式の様子

皆さん 入社おめでとうございます。新しい仲間を迎えられたことをとても嬉しく思います。
本日は、商船三井の現在の課題と今後の方向性について皆さんにお伝えしたいと思います。

商船三井グループは、今年で141年目を迎え、これまで幾度となく合併を重ねながら成長してきました。その過程で風通しの良い社風が形成されてきた一方、コンセンサス重視の社風による意思決定の遅さや保守的な傾向が課題となっています。
近年、グローバルエコノミーの急速な進展により、従来の手法だけでは競争に勝つことが難しくなっています。商船三井グループではこうした環境に対応するため、マインドセットや企業風土を少しずつ変革する必要があると考えています。一方で、「お互いを尊重し、派閥を作らず建設的な議論を重ねる」という当社グループの良き伝統は今後も大切にし、変革と伝統の両立を図りながら、持続的な成長と企業価値の向上を目指したいと考えています。

現在、商船三井グループが運航する船舶は900隻を超えており、船員の大多数を外国人船員が占めています。その中で、日本人船員は全体の1割にも満たない貴重な存在ですが、海上での豊富な経験と高い海技力を備え、将来的に経営幹部として活躍することを期待し、特に力を入れて育成を進めています。

また、商船三井グループはグローバルな社会インフラ企業を目指しており、事業領域の拡大に伴い、社内外で非日本語話者と接する機会が増えて参りました。コミュニケーションにおいては、AIや自動翻訳の進化も進んでいますが、最終的には直接的なコミュニケーション力が不可欠です。皆さんには、ぜひ英語をはじめとする語学力の向上など自己研鑽に励んでいただきたいと思います。

最後に、当社は長期経営計画「Blue Action 2035」において野心的な計画を掲げていますが、計画の達成には全社員の努力と成長が不可欠です。個人としても企業としても成長し続けてほしいと思います。
新たな商船三井グループの未来に向けて、皆さんの挑戦と成長を心から期待しています。