現在の仕事内容
新造船の仕様策定、図面承認、機器の陸上試験立ち会いなどの業務に携わっています。仕様策定では、仕様書を読み、改善すべき点はないかを確認。エンジンなど機関部の担当として、当社が培った安全かつ乗組員にとって使いやすく運航するための知見が新造船の仕様から漏れないように、一つひとつの仕様を決めていきます。図面承認では、造船所から提出される図面が仕様書通りになっているかをチェック。機器の試験立ち会いでは、船に搭載される機器が想定の性能を満たしているかを確認します。現在はMOLが約30年ぶりに新造するクルーズ船のプロジェクトにも参加しています。
01
新たな事業領域への挑戦を
技術の面からサポートする
MOLではウェルビーイングライフ事業にも力を入れ、クルーズ船やフェリーの分野でのビジネス拡大を図っています。その中心とも言えるのが、クルーズ船の新造プロジェクトです。2027年以降の竣工をめざし、600人規模のクルーズ船の建造を進めている中、現在、私が担当しているのは、主に機関部を対象とした船全体の仕様検討。数百ページにもなる仕様書を確認しながら、発電機エンジン、ボイラーなど船に必要な機器の仕様に加え、燃料に何を使うかなど、一つひとつ細かく検討していきます。幅広く、かつ深い知識が必要とされるため、日々の勉強は欠かせません。自分で調べることはもちろん、先輩やメーカーの方に積極的に質問し、専門的な知見や経験をもとにした意見を学ぶようにしています。また、クルーズ船の新造はMOLとして約30年ぶりということもあって、社内の知見や資料が少なく、全員が手探り状態で業務を進めている面もあります。心がけているのは、自分だったらどうするかを常に考えること。先輩やメーカーの方の意見を求めながら、自分なりの考えもしっかり持つようにしています。また、チームとして業務に取り組むには、人を動かす力も大切です。「誰に話をすればいいかを適切に判断することも能力のひとつ」という上司のアドバイスを胸に、日々の業務に取り組んでいます。
02
自分の考えが完成する船に反映される。
知識や経験の広がりと成長を実感する日々。
クルーズ船の新造プロジェクトのほか、仕様策定中、図面承認中など異なるフェーズの新造船プロジェクトを2~3つほど担当しています。中でも、仕様や図面を確認する作業は、船の安全運航、そしてクルーズ船ではお客様の快適性アップにもつながるものです。一つひとつの機器、設備について検討していく中で、気づいたこと、改善点として指摘したことが、実際の船に反映されていく。小さな積み重ねを繰り返すプロセスを経て、数年後出来上がる船に自分の考えが反映され、安全や快適さにつながることが、この仕事の醍醐味だと思います。業務に関する知識を得ることは難しいこともありますが、知識や経験が増えていくことが面白さにもなっています。初めは機器の名前を覚え、その役割が分かったら、それぞれがどう連動しているかを理解できる。先輩たちは全部頭に入った状態で協議しているので、私も早く追いつきたいですね。いろいろなフェーズ、様々な種類の船舶に携われることもMOLの強み。知識を深め、経験を積む中で、「ここはこうしたほうがいい」と提案できる場面も増えてきたんですよ。
03
環境課題の解決に関するプロジェクトに携わり
インパクトを与えられる事業を展開したい。
技術部では、大体5~6年目になると造船所での現場監督に携わることが多いんです。図面通りに建造されているかを造船所でチェックを行い、船の品質の最終確認をする重要な業務です。現場監督を経験し、その後は就航中の船舶の運航管理に従事することが目標。運航時に起きる不具合を把握できれば、新造船業務に戻ったときに不具合が起こりやすい箇所への注意を払うことができ、事前に不具合を防ぐ仕様を検討できると考えています。また、MOLはやりたいことがある人ほど、仕事を楽しめる会社だと思います。私は大学院時代に燃料電池を研究し、前の部署では燃料電池の船舶への適用を検討していました。これまで培った知見や経験、専門性を活かして環境課題の解決に関するプロジェクトに携わりたいという夢もできました。MOLは、2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッション達成を目標に掲げています。その達成に貢献できるプロジェクトを統括し、MOLにも社会にもインパクトを与えられる存在になりたいですね。
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