現在の仕事内容
洋上風力発電関連事業は、MOLが力を入れている再生可能エネルギー事業のひとつです。私が担当しているのは、新造船の計画・設計・開発などの業務。洋上風力発電においては、風車部材の輸送、風車の据付、送電ケーブル敷設、メンテナンス技術者の輸送といった各フェーズに応じた専用の船舶が必要となります。MOLの強みは、総合海運企業として培ってきた豊富な経験とノウハウを存分に活かし、それぞれのフェーズでのニーズに細かく対応できること。安全で競争力の高い船舶を提案・新造し、電力事業者や風車メーカーなどのステークホルダーにとって、より良いサービスを提供することがミッションです。
01
アジア初建造のSOV。
MOLの知見を活かしたプロジェクト。
私が担当したプロジェクトでは、沖合30~50kmの海域に約100機の風車が並んでおり、その姿は圧巻です。この分野はヨーロッパが先行して開発を進めてきましたが、近年アジア域でも需要が拡大しています。MOLでも次代を担う事業として力を入れている領域。技術系10人、営業系30人ほどのチームで、世界各国の電力事業者、風車メーカー、造船所等といったステークホルダーに対応しています。入社以来、新造船の設計や技術開発などの業務を経験してきた中、新造船の建造監督時代に担当したのが、洋上風力発電には欠かせないSOV(Service Operation Vessel)です。洋上風力発電所の運転・保守を行う支援船であり、技師や乗組員の宿泊施設、風車への安全移乗設備等を備え、一定期間洋上での活動が可能です。SOVの建造は当時アジア初となるプロジェクトでした。SOVを手がけるのは初めてでも、MOLではこれまでに多彩な船舶を建造、運航してきたノウハウが蓄積されており、その知見を存分に活かすことができました。そして、それらのノウハウとともに専門知識を持つ社外の方からも助言をいただきました。視野を広くして、いろいろな意見を取り入れ、蓄えた知見を船に反映させる作業は難しいものでしたが、その分やりがいも大きかったですね。建造監督時代の経験が、洋上風力発電に関する船舶の計画や設計、開発にも活かせていると実感しています。
02
最先端の領域で
先駆者として道を拓く。
ダイナミックでロマンがある。船舶の仕事に携わる醍醐味は、そこにあると思っています。私がMOLに入社した理由のひとつが、計画段階から船の一生に技術者として携われることでした。新造船、技術開発などの業務を担当してきましたが、洋上風力発電事業では最先端のプロジェクトに携われることに大きな魅力を感じています。建造監督時代のSOVのように、手がけるプロジェクトは「アジア初」「MOL初」という冠がつくものがほとんど。新たな領域に先駆者として挑戦ができることが仕事の面白さにもつながっています。また、インフラを支える仕事であることも、やりがいのひとつとなっていますね。台湾ではすでに洋上風力発電による電力が供給され、人々の生活を支えています。アジア初のSOVが台湾の洋上風力発電に貢献していることを考えると、私たちもインフラを支える仕事の一翼を担っていると言えます。日本にも洋上風力発電のポテンシャルが高い海域が多くあり、北海道や東北などで開発が進められています。日本をはじめ、世界各国で拡大するニーズに合わせて、洋上風力発電の各フェーズで活躍する船舶をMOLのノウハウを活用しながら開発していきたいと考えています。
03
グローバルに活躍できる。
フレキシブルな働き方も魅力。
リーダーシップを持って、社内外のプロジェクトのメンバーを動かしていくことは、技術系社員の難しさであり、仕事の楽しさでもあると考えています。協働するすべての方々をリスペクトしながらも、伝えるべきところは伝える。そのマインドを大切にしながら、今後も一つひとつのプロジェクトに取り組んでいきたいですね。今後経験してみたい業務は、船舶管理。竣工後の運航を支える船舶管理の業務を経験することで、船員の苦労、海上での船舶に起こりうるトラブルなどの知見を深めたい。そしてその知見を設計や開発の業務に活かすことで、高いパフォーマンスを発揮したいと考えています。裁量を持ちつつ、周囲のサポートを受けながら業務にあたれるのもMOLの良いところと言えるのではないでしょうか。プロジェクトでは海外とのやり取りも多いのですが、オンライン会議と海外出張をフレキシブルに使い分けながら、現地に駐在しなくても業務を進めることができています。子育て世代の私にとっては嬉しい環境ですね。柔軟な働き方でグローバルに活躍したいという方には、MOLは最高の環境だと思いますよ。
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