海上職(機関) 砂川 友弥
安全運航を陸上から支援。 船員の情報共有のシステムづくりに挑む。

砂川 友弥Sunakawa Tomoya

海上職(機関)

2011年入社 海上安全部安全推進チーム
情報理工学研究科 知能機械工学専攻 機械システムコース卒

 

現在の仕事内容

海上安全部 安全推進チームでは、商船三井グループの社員が継承していく価値観を表した「MOL CHARTS」の中でも特に「S(Safety)」に携わる部署として、船舶の安全運航4ゼロ(重大海難事故、油濁による海洋汚染、労災死亡事故、重大貨物事故)を達成すべく、安全のための様々な取り組み・活動を実施しています。具体的には毎年主要船員供給国の日本、フィリピン、クロアチア、インドなどの各拠点で「MOL Safety Conference」を開催しています。また海陸一体で社員一人ひとりが安全意識を向上させ、安全文化を醸成することを目的に「安全キャンペーン」を実施しています。
安全文化醸成活動の一環として陸上役職員向けにも「安全運航を考える会」を定期的に開催しています。安全運航を本船乗組員に委ねるものではなく、当社従業員一人ひとりが関わっていることを認識する機会としています。
現在私が担当しているのは、事故情報の集約化、そして船員が情報を共有できるシステムの開発です。前者では傭船を含めた商船三井グループ運航船を事故統計対象とすべく、これらの事故情報をシステム上で集約化し、安全運航の指標となるKPI(Key Performance Indicator)を算出しています。後者は国籍に関係なく船員がいつでもどこでも各出状、教育資料、動画などのコンテンツを閲覧し、利活用できる情報共有アプリケーションの開発・改修の業務に従事しています。

01 海上職から陸上職へ。
システム開発の旗振り役を担う。

入社以来、10年以上にわたり機関士として海上勤務を経験してきました。
MOLに入社した理由は、船の機関士という現場のユーザー側のエンジニアを自社養成コースで目指せること、そして機械系、電気・電子系、制御系など多彩な領域で枠にとらわれない業務が経験できると考えたからです。実際に三級海技士の資格取得後は、原油タンカー、LNG運搬船、自動車船、バルカーなど船種ごとに多種多様な機器の運用・整備を通じて海技力を磨き、安全運航に従事してきました。2023年10月から陸上勤務となり、主に安全に係わるシステム案件を担当しています。そこでは不具合や改修項目など優先的事項を見極めながら、どういった機能を持たせるのかという開発の方向性を取りまとめる旗振り役を担っています。

難しいのは使い勝手の良い機能を盛り込みたくても、技術的ハードルやコストなどの問題で導入を見送らなくてはならないこともあります。システムの技術的な背景も理解し、開発を担当するITエンジニアと意見交換しながらプロジェクトを進めることが必要不可欠です。プロジェクトに参加して3ヵ月ほどですが、初めてシステム開発・改修に携わっているので、今はまだまだ勉強の毎日です。新しい知識を得ながら、安全運航に向けたシステムづくりに挑んでいます。

02 画期的なシステムの開発に携わり
ものづくりの楽しさを味わう日々。

海上安全部の陸上での仕事も、これまでの機関士としての海上勤務も、どちらも安全運航を目指すという同じ目的を持っています。海上勤務では図面を読むスキルや不具合の原因を特定するスキルを活かして、機器の運用・整備保守を担当してきました。陸上業務では、計画や方針策定、取り組む方法などを考えるという抽象的な内容がメインとなります。現在の業務ではこれまでの知見をそのまま使える場面は少ないのですが、自分の考えがシステムに反映されるというものづくりの要素を感じられるのは現在の業務のやりがいであり、面白さにもつながっていますね。
現在担当している情報共有のアプリケーションは画期的なシステムです。これまで各出状、教育用の資料などのやり取りはEメールをメインとして配布されてきました。しかし、メールのような既存の伝達システムでは休暇中の個々の船員に対しては出状が十分に浸透していないのが現状でした。そうした情報をコンテンツとして集約し、船員が欲しい情報にすぐにアクセスできる利便性と検索性を兼ね備えたのが情報共有のアプリケーションです。
現在では情報共有のData Baseという位置づけですが、個々の船員に浸透することで、事故を周知させて、多角的にコンテンツから学び、最終的には事故を減らすことができるアプリケーションへ昇華させることが目標です。

03 システムの進化・拡充が今の目標。
ジェネラルなキャリアが自信になる

現在は情報共有のアプリケーションの開発を行い、スマートフォンでもシステムを利用できるように開発しています。Safety Magement Systemに関する情報を閲覧できるようにコンテンツをさらに拡充させる予定です。
陸上職を経験した後、ゆくゆくは海上職に戻り、環境に配慮したLNG燃料焚きのディーゼル船の主任者として携わり、エンジニアとして脱炭素社会実現に向けた技術変革にキャッチアップしたいです。

エンジニアとして船舶の現場での仕事が経験できることに加え、ジョブローテーションにより私のように陸上職も経験できることも、MOLの海上職の強みだと考えています。スペシャリストとしての知識やスキルを培いながらも、ジェネラリストとしての素養も身につけられるからこそ、どこに行っても働けるという自信を持つことができる環境だと言えるのではないでしょうか。海上職と陸上職では業務内容が異なり、転職したくらいのインパクトはありますが、そのふり幅の大きさを味わい、いろいろなことにチャレンジできるのもMOLならではの面白みだと思いますよ。

陸上総合職(事務系)

小林 花凜
小林 花凜Karin Kobayashi

2022年入社 自動車船部アジア・大洋州チーム
政治経済学部 経済学科卒

陸上総合職(事務系)

鈴木 悠太郎
鈴木 悠太郎Yutaro Suzuki

2016年入社 タンカー・オフショア事業群 第一ユニット原油船チーム
教養学部 総合社会科学分科 国際関係論コース卒

陸上総合職(事務系)

古木 聡一
古木 聡一Soichi Furuki

2014年入社 経営企画部総合企画チーム
経済学部 経済学科卒

陸上総合職(事務系)

若松 葉子
若松 葉子Yoko Wakamatsu

2004年入社 クルーズ事業革新プロジェクトユニット プロジェクトコントロールチーム
文学部 美学美術史学専攻卒

陸上総合職(技術系)

梅村 仁美
梅村 仁美Hitomi Umemura

2020年入社 株式会社MOLシップテック(出向)
環境科学研究科 先進社会環境学専攻卒

陸上総合職(技術系)

段野 貴士
段野 貴士Takashi Danno

2014年入社 海洋技術部洋上風力チーム
工学部 海洋システム工学科卒

海上職(機関)

砂川 友弥
砂川 友弥Sunakawa Tomoya

2011年入社 海上安全部安全推進チーム
情報理工学研究科 知能機械工学専攻 機械システムコース卒

海上職(航海)

藤田 裕明
藤田 裕明Hiroaki Fujita

2015年入社 海上安全部 安全運航支援センター(SOSC)
海事科学部 航海科卒

海上職(航海)

高井 佑実子
高井 佑実子Yumiko Takai

2017年入社
文学部卒

海上職(機関)

藤本 清仁
三ツ井 啓介Keisuke Mitsui

2017年入社
工学部卒

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