環境マネジメント


環境方針

商船三井グループは、当社グループ及び社会全体の共通課題である海洋・地球環境の保全に向け、「商船三井グループ環境憲章」を定めています。本憲章の内容については、全ての事業活動(デューデリジェンスやM&A等も含む)に適用され、当社グループの全ての従業員が遵守するとともに、取引先を含む全てのビジネスパートナーの皆さまにもご協力いただくこととしています。また、お取引先の皆さまにご協力をお願いする事項をまとめたものとして、環境保全の観点も含む「取引先調達ガイドライン」を策定しております。詳細は責任ある調達のページをご覧ください。
なお、本憲章は当社の経営会議で承認されています。

商船三井グループ 環境憲章

理念

商船三井グループは、海運業を中心とした様々な社会インフラ事業を展開する企業グループとして、人類全体の課題である海洋・地球環境の保全のために、企業活動全般において環境保全に配慮して行動します。

方針

  • 私たちは、船舶の安全運航を徹底することを始めとして、全ての事業活動において海洋・地球環境の保全に取り組みます。
  • 私たちは、環境に関連する法規等の遵守はもとより、環境マネジメントシステムを構築し、環境目的及び環境目標を設定するとともに、社内外のステークホルダーとの積極的な対話を通じて、海洋・地球環境保全の継続的な改善に努めます。
  • 私たちは、事業による生態系への影響を認識しつつ、省エネルギー、省資源、リサイクル、廃棄物の削減、温室効果ガスの削減、適切な排水管理・処理、有害物質の排出抑制等を通じて、気候変動対策、海洋・大気汚染防止、生物多様性保護等のあらゆる環境保全に努めます。
  • 私たちは、環境・安全・人権等に配慮した製品・資材及び船舶の調達並びにリサイクルを推進します。
  • 私たちは、海洋・地球環境の保全に向けた技術の開発・導入を推進します。
  • 私たちは、環境教育・広報活動を通じて、商船三井グループ社員の海洋・地球環境の保全に対する意識の向上を図るとともに、本環境憲章の浸透を図ります。
  • 私たちは、本環境憲章を一般に公表するとともに、環境関連データをモニタリングし現状や課題を定期的に開示します。
  • 私たちは、企業活動を通じて社会貢献に努めるとともに、様々な環境保全活動への参加・支援を通じ、ステークホルダーとの信頼関係を構築します。

2000年9月制定
2003年3月改定
2022年4月改定


環境マネジメント体制

商船三井グループは、環境問題を重要な経営課題と捉え、代表取締役社長を最高責任者とした環境マネジメント体制を構築しています。環境に関する取組については、経営会議の下部機関である環境・サステナビリティ委員会を中心に審議を行っています(委員長:代表取締役副社長、副委員長:チーフ・エンバイロメント・サステナビリティ・オフィサー、CESO。2023年4月時点)。また、取締役会は環境に関する取組への監督責任を負っており、環境パフォーマンスの削減目標や削減目標達成に向けた具体的な戦略の内容等の特に重要な事項については取締役会での決議を経て決定しています。
当社グループの環境マネジメントシステム「MOL EMS21」は、ISO14001を取得し、PDCAサイクルを使用した継続的な改善活動を実施しています。「MOL EMS21」では、最高責任者(代表取締役社長)、環境管理責任者(環境・サステナビリティ委員会委員長)の役割、権限、責任を定義するとともに、法令およびその他のISO14001規格における要求事項等を遵守するための方法を規定しています。社内外のステークホルダーに対しては、各種環境データを適切に公開することで透明性を高め、環境教育をはじめとする様々な環境保全活動への参加・支援を通じて、信頼関係の構築と環境意識の向上を図ります。
クリーン代替燃料の導入やさらなる省エネ技術の導入、効率運航の深度化、低脱炭素事業開発等の様々な戦略については、技術革新本部を中心とした社内横断プロジェクトチームを組成し、2050年までにグループ全体でのネットゼロ・エミッションの達成に向けた環境への取組を推進しています。

(2023年4月末現在)

環境・サステナビリティ委員会 2021年度 環境関連審議事項(抜粋)

  • TCFDに基づく分析結果
  • GHG削減目標・ロードマップ
  • インターナルカーボンプライシング(ICP)
  • 効率運航深度化の取組方針

環境監査

ISO14001証書

2001年より運用している環境マネジメントシステム(MOL EMS21)の下、毎年環境担当部署による内部監査を実施しており、ISO14001の認証範囲となる全ての事業所・部署が監査の対象範囲となります(※)。監査の結果、重大な課題が見つかった場合には、環境担当部署とともに改善に向けた対策を実施し、次年度の監査でその効果を確認することで継続的な改善活動に努めています。また、監査結果は、環境・サステナビリティ委員会において報告をされ、本システムが有効に機能していることを確認しています。

また、環境マネジメントシステムの適切性の確認のため、2003年より外部の第三者監査機関DNV ビジネス・アシュアランス・ジャパン(株)により、年1回の定期監査と、3年に1回の更新監査が実施され、環境マネジメントシステムの国際規格であるISO14001認証を維持しています。

※ISO14001の認証範囲
船舶の安全運航管理、環境技術支援及び船舶管理会社の管理(船舶、船舶運航業務を除く)
対象:ドライバルク営業本部(商船三井ドライバルク(株)を含む)、エネルギー営業本部、製品輸送営業本部及びコーポレート組織

環境コミュニケーション

商船三井グループは、環境負荷の低減状況や環境保全活動等の取り組みについて、積極的に情報を発信し、社内外のステークホルダーの皆様とのコミュニケーションを図っています。ステークホルダーの皆様から頂いたご意見は、社内にて検討され、取り組みの改善に活用されています。

コミュニケーション例

  • 統合報告書「MOLレポート」 ※最新レポートについてはこちらをご覧ください。
  • NGOラウンドテーブル
  • 投資家向けESG説明会
  • 官公庁等との意見交換
  • イニシアティブへの参画(気候変動関連生物多様性関連
  • 環境・サステナビリティ委員会
  • 社内勉強会(2022年度実績:18回)

※各ステークホルダーとのコミュニケーション方法については、ステークホルダーエンゲージメントのページをご覧ください。

MOL Environment Database

国内外の連結子会社を対象とする「MOL Environment Database」を導入しています。SaaS型環境経営情報サービス「Eco Track」を使用し、事業活動に伴う環境負荷について年一回各社から環境負荷データ(燃料消費量、電力、紙、ゴミなど)を集計しています。

  国内グループ会社 海外グループ会社
導入企業数 46 35

ISO14001取得状況 (2022年度実績)

グループ内でISO 14001を取得している会社は、グループ全体の売上高比率で約52%です。

社名
(株)商船三井
(株)宇徳
商船港運(株)
商船三井ロジスティクス(株)
エム・オー・エル・シップマネージメント(株)

ISO50001取得状況

社名 取得年月 認証機関
エム・オー・エル・シップマネージメント(株) 2014年07月 一般財団法人日本海事協会
MOL Ship Management(Singapore) Pte. Ltd. 2014年11月 一般財団法人日本海事協会
Magsaysay MOL Ship Management,Inc. 2015年06月 一般財団法人日本海事協会

グリーン経営認証取得状況(認証機関:交通エコロジー・モビリティ財団)

社名 取得年月 社名 取得年月
国際コンテナ輸送(株) 2005年10月 神戸曳船(株) 2007年03月
(株)名門大洋フェリー 2005年12月 (株)宇徳 2007年06月
グリーン海事(株) 2006年03月 グリーンシッピング(株) 2007年07月
(株)フェリーさんふらわあ 2006年05月 商船港運(株) 2007年10月
日本栄船(株) 2006年09月 宇部ポートサービス(株) 2007年11月
宇徳ロジスティクス(株) 2007年02月 商船三井フェリー(株) 2010年03月

エコアクション21取得状況(認証機関:一般財団法人持続性推進機構)

社名 取得年月
商船三井テクノトレード(株) 2007年07月