グループ共有の価値観「MOL CHART」
商船三井グループの社員一人ひとりが、この価値観を共有し、判断の拠り所とすることで、グループの総合力を強化・結集しながら「世界の海運をリードする強くしなやかな商船三井グループ」を実現します。「MOL CHART」を国内外グループ各社や当社船に浸透させることで、コンプライアンス遵守と安全運航意識のさらなる徹底、商船三井が求める自律自責型人材の育成にも活用しています。
- Challenge
- 大局観をもって、未来を創造します
- Honesty
- 正道を歩みます
- Accountability
- 「自律自責」で物事に取り組みます
- Reliability
- お客様の信頼に応えます
- Teamwork
- 強い組織を作ります
- 人事部長からのメッセージ
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グローバルな事業展開を行っている当社グループでは、常に、多国籍、多様な人材を積極的に起用してきましたが、事業環境が大きく変わろうとしている今、これからは、国籍や性別といった外的な違いだけでなく、異なるものの見方や考え方ができる人たちが集まり、それぞれの能力を開花させ、生き生きと働ける環境を整えていくことが、企業の強みにつながると考えています。異なる考えをもつ人が集まるからこそ、「ベクトル」を合わせ、会社がどこに向かい、何を大事にしているのかを共有する必要があります。それこそが昨年制定した「MOL CHART」であり、これら共有すべき価値観を、グループ社員一人ひとりが自らの行動に落とし込み「腹落ち」させていくことで、企業文化として根付かせていきたいと思っています。 - 人事部長
安藤 美和子
Column
- MOL CHARTを体現したエピソード
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約10年前、根に土が付いたまま中国へ植木を輸出したいとの相談を受けましたが、土が付いていると害虫付着の可能性があり難しいと思われました。問い合わせた植物防疫所からは「門司港では植木輸出の前例がない」との返答。一度は暗礁に乗り上げたものの、諦めずに「全国の他の港での実績を調べてほしい」とお願いし、数日後に「沖縄で実績があり中国側の検疫基準を確認して必要な検査をクリアできれば認めることができる。」との連絡がありました。
害虫1匹さえも許されない中国側の厳しい条件の下、手探り状態で検査合格まで何度も消毒を繰り返す日々が続きました。ついには基準をクリア、無事に検疫に合格しました。
今では植物の輸出と言えば門司港、その中で当社がナンバーワンのシェアを誇っています。港湾局や協力会社の助けを得ながら道なき道をつくる楽しさ、難題にチャレンジする醍醐味を後進にも伝えていきます。
輸出作業 植物の検疫 グリーンシッピング(株)
阪本 芳樹
MOL CHARTの実践

当社グループの事業が多国籍化、多様化する中で、共通の価値観として2015年4月に「MOL CHART」を制定しています。グループの全役職員が業務を遂行するにあたり、共通の価値観をもとに判断の拠り所とすることで、グループの総合力を強化・結集しながら、長期ビジョンを達成、企業価値を高めていくことを目的としたもので、当社グループのカルチャーとして浸透してきています。一人ひとりが自分の業務により深く落とし込んでいけるように、世界中から募集したエピソードの中からベストプラクティスを映像化し、グループで共有しました。また、社員の人事目標にMOL CHARTの項目を加えています。