安全意識改革

MOL Safety Conference

MOL Safety Conference 2025 実施風景(マニラ)

「世界最高水準の安全品質」を目指す取り組みの一環として、当社では毎年、主要な船員配乗拠点である日本、フィリピン、クロアチア、インド、インドネシアの5拠点において、休暇中の船員を対象に「MOL Safety Conference」を開催しています。
本会議では、安全に関する取り組みの共有や、当社運航船の乗組員との意見交換を通じて、安全意識の向上とグループ全体の安全文化の醸成に努めています。


MOL 安全キャンペーン

「世界最高水準の安全品質」を目指すうえで、事故や労働災害を一つでもなくすことが重要です。当社グループでは、社員一人ひとりの安全意識を高め、安全文化を醸成することを目的として、「MOL 安全キャンペーン」を実施しています。
本キャンペーンでは、「MY GOAL ZERO HARM」をキャッチフレーズに掲げ、対面およびオンラインで乗組員と共にケーススタディやディスカッションを行っています。これにより、船上に潜在するリスクの再認識と、重大事故につながり得る不安全行動の見直しを促しています。
また、乗組員との意見交換を通じて得られた情報や提案は、社内および当社グループ運航船間で共有され、安全運航体制のさらなる強化に活用しています。

2024年 安全キャンペーンを対面にて実施後、乗組員と意見交換を行う当社社長橋本
2024年度安全キャンペーンイラスト

安全運航を考える会

当社では、陸上職の役職員における安全文化の醸成を目的として、「安全運航を考える会」を定期的に開催しています。
本会は、当社運航船で発生した事故を題材としたケーススタディやグループディスカッションを通じて、安全運航は本船乗組員だけでなく、陸上職を含む当社役職員一人ひとりが関わっているものであることを再認識する場となっています。


安全文化 e-learning

安全文化醸成活動の一環として、当社および当社グループ会社の役職員を対象に、「安全文化e-learning」を実施しています。
本e-learningでは、当社グループにおける過去の重大事故とその教訓、ならびに安全文化醸成に向けた取り組みについて学ぶことで、当社グループにおける安全意識の向上を図っています。


社内向け情報発信 SOSC CHANNEL

2021年3月、SOSCは社内ポータルサイトに「SOSC CHANNEL」を立ち上げました。台風や海賊の解説や、SOSCのアドバイスで回避したリスク事案などを約5分間の動画で紹介し、安全運航に関する知識を共有しています。


GIANT STEP号沈没事故慰霊 鹿島灘海岸清掃

2006年、当社が運航する大型鉄鉱石運搬船「GIANT STEP」が鹿島灘で座礁・沈没し、10名の乗組員が死亡または行方不明となりました。この悲劇を二度と繰り返さないため、そして事故の教訓を風化させないために、毎年、当社グループの役員および従業員で鹿島灘海岸の清掃を実施しています。この活動を通じて、安全文化の醸成、海洋・地球環境保全への意識向上、そして地域社会の持続的な発展を目指しています。

2024年鹿島海岸清掃の実施風景