安全文化の醸成

Safety Conference

世界最高水準の安全運航に向けた取り組みの一つとして、毎年主要船員供給国の日本、フィリピン、クロアチア、インド、ロシアの5拠点で「MOL Safety Conference」を開催しています。近年では新型コロナウイルスに対応したオンラインによる開催を実施し、安全に関する取り組みの紹介や当社運航船で発生した事故の振り返り等を通じて当社運航船に配乗する船員と意見交換をしています。当社運航船に配乗する船員との意見交換を通じて全社的な安全文化醸成に努めています。

Safety Conference開催実績


安全キャンペーン

当社では海陸一体で社員一人ひとりが安全意識を向上させ、安全文化を醸成することを目的に安全キャンペーンを実施しています。また、Safety Conference同様、近年では新型コロナウイルスに対応したオンラインによる実施を継続し、安全文化を醸成しています。世界最高水準の安全運航を目指すためには、ひとつでも本船上での事故や労災を撲滅することが重要です。「STOP AND THINK MORE」というキャッチフレーズを掲げ、乗組員一人ひとりが「違和感を抱いたら一旦立ち止まって考える」ことを実践することが不可欠だと考えています。実践するためにはどうしたらいいかということを意見交換を通じて一緒に考え、乗組員から挙げられた得られた情報・提案などは社内および当社運航船間で共有し、安全運航体制のさらなる強化に活用しています。陸上役職員も、安全キャンペーンを通じて、日常生活でも共通する「STOP AND THINK MORE」の概念を理解し安全意識を高めることで全社一丸となって安全運航の重要性を考える機会としています。

安全キャンペーン開催実績


安全運航を考える会

安全文化醸成活動の一環として陸上役職員向けに「安全運航を考える会」を定期的に開催しています。安全運航を本船乗組員に委ねるものではなく、当社従業員一人ひとりが関わっていることを認識する機会とし、社員一人ひとりのより一層の安全意識向上を図っています。

安全キャンペーン開催実績


安全文化 e-learning

安全文化醸成活動の一環として、商船三井及びグループ会社役職員向けに「安全文化に関するe-learning」を実施しています。過去の重大事故から得られた教訓や安全文化への取り組みについてグループ会社含む全社員が学ぶ機会を設け、社員の安全意識向上を図っています。

安全キャンペーン開催実績


社内向け情報発信 SOSC CHANNEL

安全運航支援センター(SOSC)から気象・海象をはじめとする安全航行にかかわるリスクに関する情報発信として、社内のポータルサイト上にSOSC CHANNELを2021年3月末に立ち上げました。
当直の航海士が台風や、海賊などについての解説や、実際にSOSCがアドバイスをしてリスクを回避した事案などを5分程の動画にし、社内のだれでもアクセス・閲覧が可能。同サイトへのアクセス回数は1万回を超えており(2022年4月時点)、多くの社員へSOSCについての理解度を高めるとともに安全運航に関する知識の共有をしています。


鹿島灘での海岸清掃

鹿島灘での海岸清掃は2006年に当社運航の大型鉄鉱石運搬船が鹿島灘に乗り上げる海難事故が起きて以降、当社は毎年、役職員による鹿島灘での海岸清掃を実施しています。この活動は、事故の記憶・教訓の風化防止、安全意識の共有、海洋・地球環境保全に対する意識向上、地域社会の持続的な発展を目的としています。


モーリシャスでの座礁事故を受けて

2020年7月に発生したモーリシャスでの座礁事故を踏まえ、策定した再発防止策を継続的に取り組むと共に、Safety conferenceや安全キャンペーンなどの活動を通じ、当社グループ全体で、海陸一丸となって安全文化の醸成に取り組んでいます。