当社は、経営会議の下部機構である「安全推進委員会」において、当社グループ運航船の安全運航に関する事項の検討・審議を行い、安全運航の確保・徹底を図っています。
同委員会の委員長は、代表取締役副社長、副委員長は、当社グループ全体の安全品質の確保・徹底の為の戦略立案・推進を統括するチーフ・セーフティ・クオリティ・オフィサー(CSQO)が務めており、取締役会は安全運航に関する取組みに対して監督責任を負っています。
また、安全運航本部は、全社の安全運航に関わる施策の立案・実行を担当し、各営業本部および各グループ会社に対し、安全施策の実行を指示しています。
2006年、当社が運航する船舶において4件の重大海難事故が発生しました。事故後、徹底的な事故原因の究明を行い、2007年2月、「船長を孤独にしない」をモットーとして、安全運航支援センター(英語名:Safety Operation Supporting Center:以下SOSC)を24時間365日体制で陸上から本船サポート、ヘルプデスク的機能を有する組織として設立しました。
設立以来、船長経験者を含む当直者が24時間/ 365日体制で安全運航支援を行っています。
近年、予想を超える気象海象の悪化や、国際情勢の変化による地政学リスク等、船舶運航に関わるリスクが増加しており、これらに適切に対応するため、陸上と海上の緊密な連携がますます求められています。
過去の事故の教訓を肝に銘じ、「世界最高水準の安全運航」の実現に向け、重大事故の発生を未然に防止すべく全力で取り組んでいます。