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重大海難事故を想定した緊急対応訓練を実施
~ケミカルタンカーの日本沿岸における油濁事故を想定~

2023年10月20日

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「商船三井」)は10月19日に、MOL Chemical Tankers Pte. Ltd.(社長 : 佐々 明、本社 : シンガポール、読み: エム・オー・エル・ケミカルタンカーズ、以下「MOLCT」)が所有し、運航するケミカルタンカーでの海難事故を想定した緊急対応訓練を実施しました。

2023年3月に新設した“危機対策室”に対策本部を設置、大型ビデオウォールとWeb会議システムを活用し、本社と海外拠点のグループ会社および安全運航支援センター(SOSC)との緊急時の連携を確認、実践的に訓練を行いました。訓練を通じて重大海難を疑似体験することで緊急対応のノウハウを蓄積すると共に、商船三井グループ全体の安全意識を高め、「世界最高水準の安全運航」を追求します。

危機対策室での海難対策会議の様子

模擬記者会見の様子

事故想定:
MOLCTが所有し運航するケミカルタンカーが、貨物を満載した状態で伊豆大島南方沖を航行中に貨物火災が発生。本船上に留まることを危険と判断し、乗組員が退船したため自船での航行不能となり、伊豆大島南岸沖合の浅瀬に乗揚げ、燃料油が流出した想定。

訓練内容:
事故発生から記者会見に至るまでの過程を訓練することで、緊急時に行うべき報告・連絡等のプロセスを再確認し、関係各所との連携と情報共有が円滑に実践できるかを確認した。また、収集した情報をもとに船主、運航者として取るべき対応について協議し、緊急対応体制を確認の上、模擬記者会見を実施した。


商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」にあたる取り組みです。