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3フロア連結、大胆なワークプレイス改革を実施し、全社の安全運航支援体制強化および働き方改革を推進

2023年03月15日

株式会社商船三井(社長:橋本剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、昨年8月より本社ビルオフィスのリノベーション工事を行い、3月13日(月)にリノベーションの核となる9階、10階の工事が完了しました。本年4月に、予定していた全てのリノベーション工事が完了する予定です。

15階建ての本社ビルの中心部に位置する9階には、設備を刷新した安全運航支援センター(Safety Operation Supporting Center、以下「SOSC」、註1)を配置し、当社船隊の安全運航および危機管理の中枢として稼働を開始しています。

設備を刷新したSOSC

SOSCは2007年の設立以降「船長を孤独にしない」を合言葉に、船長経験者を含む当直者が24時間/365日体制で当社関係船全船の運航支援を行い、当社安全文化の発信基地として長年機能してきました。
今回のリノベーション工事で大型ビデオウォールシステムを導入し、安全運航支援に必要な情報を多数同時に大画面で表示することにより、SOSCのみならず運航関係者がシームレスに情報を共有することができるようになりました。さらにSOSCをオープンスペースに配置し、運航業務を担う営業部門が執務を行う上下階の執務スペースと内階段でつなげたことにより運航関係者が集いやすい空間となり、SOSCを中心とする次世代のネットワーク型オフィスへと進化しました。これにより、運航担当者とSOSCが一体となって本船ならびに関係者への支援体制を強化してまいります。

8~10階をつなぐ内階段
危機対策室

またSOSCと同じフロアには、同じく大型ビデオウォールシステムとWeb会議システムを備えた“危機対策室”を新設し、平時/緊急時の両面で全社のあらゆる危機に備え、対応することが可能となりました。

SOSCと危機対策室の革新により、当社は危機管理体制の一層の向上を実現し、更なる安全運航の達成を目指します。

 

10階には、一般執務エリアに加えカフェエリアを併設しました。カフェエリアは、当社が自然環境保護・回復と社会貢献活動を行うモーリシャスの海と山をイメージし、様々な部門の役職員が気軽に立ち寄り、コミュニケーションを深め、人と人がつながる場としています。

カフェエリア

執務エリアについても、個人で集中できるスペースの設置に加え、実施頻度が高まっているウェブ会議用のモニターやマイク等の設備が充実した会議室や座席を増やし、オフィス外で働く国内外・社内外の関係者と容易且つスムーズにオンライン上でつながれるようにするなど、社員の生産性・充足度・つながりの向上、それらを通じたイノベーション思考や新たな発想創出の土台となるような工夫を取り入れました。さらにフリーアドレスを導入したことで、所属組織を越えたコミュニケーションの活性化や、紙の書類削減・データ化も進んでいます。

様々な垣根を越えて「いつでも、つながる」をコンセプトに生まれ変わった新たなオフィスで、業務効率化、コミュニケーション深度化、チームビルディング強化等を含めた働き方改革をさらに進めることに加え、安全意識の浸透に努め、持続可能な未来の実現に向け進化に挑み続けます。

(註1) SOSCは各海域の気象や様々な情報を本船のみならず本船に関わる全ての関係者に適切かつタイムリーに配信すること、本船および関係者が適切なアクションを取ることが出来るまでサポートすること、また、本船が危機的な状況に陥ったときに、最大限の陸上支援を行うことを目的として2007年2月に設立、当時、船主・船舶運航会社では世界初の運航支援センターとしてスタートしました。以降積み重ねたノウハウと、卓越した情報収集能力により、海気象の変化や地政学的リスクも含む様々な状況に柔軟に対応し、本船が危機的状況に陥った際には、“One MOL”をキーワードに全社体制で最大限の支援を行うことで、あらゆる危機に備えます。
刻々と変化する状況に応じ、時に困難な決断を迫られる船長にとって、また本船へ運航指示を行うオペレーターにとってSOSCによる支援は無くてはならない心強いものとなっています。
安全運航を支える組織体制 | サステナビリティ | 商船三井 (mol.co.jp)

<商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、事業を通じて優先的に取り組むべき社会課題として特定した「サステナビリティ課題」への対応を推進することで、持続可能な社会の実現に貢献します。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Human & Community -人の活躍と地域社会の発展-」、「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。