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80,000m3型液化水素運搬船の設計基本承認(AiP)を取得

2024年09月19日

株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)は、豪エネルギー会社大手WOODSIDE ENERGY LTD(以下「WOODSIDE」)、韓国造船・エンジニアリング会社大手HD KOREA SHIPBUILDING AND OFFSHORE ENGINEERING CO. LTD(以下「HD KSOE」)、韓国船会社大手HYUNDAI GLOVIS CO., LTD.(以下「HYUNDAI GLOVIS」)と共同開発を進める80,000m3型の液化水素運搬船について、ノルウェーの船級協会デット・ノルスケ・ベリタス(DNV、本部:オスロ)から設計基本承認(Approval in Principle: AiP、註1)を取得しました。授与式は、9月18日に米国ヒューストンでの世界最大級のエネルギー国際展示会・会議「Gastech Exhibition & Conference 2024」(ガステック2024)にて行われました。

ガステック2024で行われたAiP授与式

当社は2024年1月末よりWOODSIDE、HD KSOE、HYUNDAI GLOVISと液化水素船開発を進めて参りました。今般、当該船の設計と運用、環境への影響に関連する潜在的なリスクを評価し、そのリスクを軽減するために不可欠なHAZID(Hazard Identification Study、註2)とENVID(Environmental Impact Identification、註3)を実施しました。

2030年までの本船の建造・運航開始に向け、引き続きプロジェクトパートナーと開発を進めます。

当社グループは経営計画「BLUE ACTION 2035」で環境戦略を主要戦略の一つとして位置付け、「商船三井グループ環境ビジョン2.2」において、2050年までのネットゼロ・エミッション達成を目標に定めています。本共同検討を通じ、クリーンエネルギーのサプライチェーン構築に貢献します。また、エネルギーシフトの大きな流れに積極的に対応し、自社のみならず社会からのGHG排出削減にも貢献すべく、グループ総力を挙げてクリーンエネルギー事業に取り組んで参ります。

(註1) 認証機関が基本設計を審査し、技術要件や安全性の基準を満足すると承認されたことを示すもの。

(註2) プラントやシステムにおける安全性評価手法の一つであり、設計概念の潜在的なリスク(ハザード)項目を洗い出し、そのリスクの大きさや対策の有効性を評価するもの。

(註3) プロジェクトの計画段階で環境影響を及ぼす可能性のある側面を早期に特定し、リスクを管理または軽減することを目的とするもの。


商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題 (マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Environment -海洋・地球環境の保全-」、「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。