2025年09月05日
株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)グループのMOL(Europe Africa)Ltd.(以下、「MOLEA」)が英国の海事関係者や地域社会における当社グループのプレゼンスを高めることを目的に2024年8月より邦船社として初めて法人会員契約を締結していたグリニッジ王立博物館(以下「RMG」、註1)との契約を更新しました。
RMGとの法人パートナーシップを通じ、MOLEAはRMGと共に地域社会との連携を深めながら次世代に海運産業の魅力と重要性を伝える活動を推進して参ります。また、従業員に海事の歴史を学ぶ機会を提供し、その理解を促すとともに、ロンドン内外の海事分野の多様なステークホルダーとの交流を活性化させます。
これまでの活動としては、RMGが地元の学生に海事産業を紹介する機会として、今年初めて開催した「キャリアデー」において、ロンドンのMOLグループの社員が、市内の学校に通う約300人の学生と交流し、当社事業の紹介や海運業界におけるキャリアの選択肢を伝えました。
また、MOLグループ社員がRMGの施設内で子供たちが利用する部屋の天井パネルに金箔を施す社会貢献活動も行いました。その他、MOLEAのロンドンオフィスでは、グループ社員向けにRMGから専門家を招き、船舶設計の進化についての講演も開催しました。
RMGとのパートナーシップは、当社グループ社員に社会貢献活動に参加する機会や、英国の海事遺産の素晴らしさを学ぶ機会を提供する事により、社内エンゲージメント向上にも寄与しています。
MOLEAはRMGとのパートナーシップを通じて、今後も海事文化を英国の次世代に継承することに貢献し、24時間365日物流を支え続ける海運という仕事や持続可能な未来の実現に向けた当社の取り組みを伝え、青い海から豊かな未来をひらくための活動を続けていきます。
(註1) RMGは、ユネスコ世界文化遺産「海事都市グリニッジ」の中心に位置する、重要な4つの博物館・歴史施設から構成されています。グリニッジはロンドン南東部にあり、グリニッジ標準時(GMT)の基準地として、また科学や航海史における重要な拠点として知られています。
RMGは、来館者に海洋史、航海術、天文学、そして英国王室の歴史を学ぶ場を下記の通り提供しています。
施設名 | 施設概要 |
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Cutty Sark | 現存する唯一のティークリッパー(紅茶など高価な積荷を高速で運ぶために設計された帆船)であり、世界で最も有名な帆船のひとつ。 |
王立グリニッジ天文台 | 1675年に設立され、グリニッジ標準時(GMT)と本初子午線の基準地であり、世界で最も重要な歴史的科学遺産のひとつ。 |
国立海事博物館 | 世界最大の海事コレクションを所蔵し、英国と海との関わりを物語っている。 |
Queen’s House | 建築家Inigo Jonesにより設計されたかつての王室邸宅で、英国で初めての古典様式建築。現在は美術館として利用されている。 |
商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題(マテリアリティ)」を特定しています。本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Human & Community -人の活躍と地域社会の発展-」にあたる取り組みです。