2025年09月19日
2025年9月15日(月・祝)、大阪にて持続可能燃料閣僚会議(註1)および第7回水素閣僚会議(註2)が開催され、出席者をはじめ各国の閣僚級などが大阪・関西万博を訪れ、株式会社商船三井(社長:橋本 剛、本社:東京都港区、以下「当社」)がブロンズパートナーとして協賛する、未来社会ショーケース事業フューチャーライフ万博「未来の都市パビリオン」(註3)の当社展示ブースを視察しました。
当社は、風を捉えて水素を製造、運搬する次世代のゼロエミッション船「ウインドハンター」(註4)の大型模型を中心に展示を行っています。視察には、持続可能燃料閣僚会議および水素閣僚会議の関係各国・国際機関のメンバーが参加し、当社風力推進・利用事業開発担当エグゼクティブフェローの山口らが、当社の脱炭素の取り組みやその一環としてのウインドハンタープロジェクトの概要、開発状況などを説明しました。
エグゼクティブフェロー山口のコメント:
説明を大変興味深く、熱心に聞いていただき、温かい応援の言葉をいただいた。洋上風を用いてグリーン水素を生産するウインドハンターは、脱炭素社会を実現する手段の一つとして、今後その価値が増していくと考える。この万博を通しウインドハンターを理解していただいた多くの方から期待の言葉をいただき、改めてプロジェクト成功に向けた強い思いを抱いている。事業化にはまだまだ多くの課題に取り組む必要があるが、「期待の言葉」を胸に一つ一つ乗り越えていきたい。
現在、ウインドハンターの実証船の建造や水素の供給先の検討も進めており、今後国内で水素バリューチェーンの構築が進むことを前提に、早ければ2030年代に実証船を建造し商用化することを目指しています。ウインドハンターの技術によってグリーン水素サプライチェーンの構築と脱炭素社会に貢献していきます。
【大阪・関西万博 当社出展概要】
■会期:2025年4月13日(日)➝10月13日(月・祝)
■出展エリア:「フューチャーライフ万博・未来の都市」パビリオン 「交通・モビリティ」ゾーン
(註1) 持続可能燃料閣僚会議は、2024年5月の日ブラジル首脳会談において、ブラジル連邦共和国が高いポテンシャルを有するバイオ燃料・合成燃料などの持続可能燃料と、ハイブリッドエンジンなどの日本の高性能なモビリティ機器を組み合わせ、世界のパートナーとともにカーボンニュートラルを実現するべく立ち上げた「持続可能な燃料とモビリティのためのイニシアティブ:ISFM(アイスファム)」推進の一環として、ブラジルと共催された初の会議です。バイオ燃料、合成燃料、合成メタンなどの持続可能燃料の様々な分野における導入拡大に向けて、2025年11月に開催予定のCOP30も見据えながら、関係各国・国際機関を交えて議論が行われました。(関連サイト:持続可能燃料閣僚会議)
(註2) 水素閣僚会議は、水素の利活用をグローバルな規模で推進し、関係各国・国際機関が歩調を合わせ一層の連携を図る場として、2018年に日本で初開催され、本年で7回目の開催になる国際会議です。日本にとって、2024年10月に水素社会推進法が施行されるなど、水素社会実現に向けた取組が加速する節目のタイミングである今回は、世界的な需要喚起に向けて、「需要創出」をキーワードに、各国の水素政策の進捗共有や政策連携・国際協力の可能性が議論されました。(関連サイト:HEM2025)
(註3) 「未来の都市」は、未来社会ショーケースの基幹事業で、博覧会協会と協賛12者の企業・団体による共同出展事業であり、大阪・関西万博の中でも大規模なパビリオンです。博覧会協会と協賛12者が共創した「15のアトラクションによる未来体験」が魅力のひとつです。「未来の都市」および当社の協賛・展示に関して、詳細は以下リンクをご参照ください。
当社万博特設ページ WIND VISION(大阪・関西万博 フューチャーライフ万博 未来の都市)
(註4) 硬翼帆式風力推進装置「ウインドチャレンジャー」の技術と、洋上風力で航行しながら水素を創る・貯める・運ぶを兼ね備えたグリーン水素生産船「ウインドハンター」のノウハウを活かし、完全ゼロエミッションを達成するプロジェクトです。
関連サイト:風と水素で、未来を創る。WIND HUNTER(ウインドハンター)
商船三井グループが設定した5つのサステナビリティ課題
商船三井グループでは、グループビジョンの実現を通じて社会と共に持続的な発展を目指すための重要課題として「サステナビリティ課題(マテリアリティ)」を特定しています。 本件は、5つのサステナビリティ課題の中でも特に「Safety & Value -安全輸送・社会インフラ事業を通じた付加価値の提供-」、「Environment -海洋・地球環境の保全-」、「Human & Community -人の活躍と地域社会の発展-」および「Innovation -海の技術を進化させるイノベーション-」にあたる取り組みです。