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バラストタンク用ポータブル液面計を開発
~ 世界初 ~

2010年01月12日

このたび当社はムサシノ機器株式会社と共同で、バラストタンク用ポータブル液面計を世界で初めて開発しました。同液面計は、計測専用チューブをバラストタンクの測深管内に投入し、同チューブ内の空気圧の変化をセンサーでとらえ、タンク内のバラスト水(海水)の液面の高さを短時間で計測します。

従来の測深テープによる計測では時間がかかり、複数の乗組員が作業にあたるため負担が大きい作業でした。同液面計を用いることで短時間で多数のバラスト水計測が可能となり、計測作業の効率化を実現するとともに乗組員の負担を軽減し安全荷役の強化を図ります。

(ご参考)
船舶の荷役作業においては船体の姿勢制御や復原性確保のため、揚荷では バラストタンクにバラスト水を張り、積荷ではバラスト水を排出します。バラスト水排出の最終段階では、バラストポンプのエアー吸い込みを防ぐため、タンク内に残ったバラスト水の液面の高さを正確に計測する必要があります。

同液面計の特長

(1)検出器本体は小型(幅35cm x高さ33cm x奥行23cm)、軽量(約5kg)のため、乗組員が簡単に持ち運びできる。

(2)1タンクあたり約10~15秒で液面計測可能。

(3)本船のエアーを使用するため、ほとんどの船舶に対応可能。検出器本体とエアーホースの接続はワンタッチ式。

(4)温度・気圧変動に対し、圧力センサーの補正が自動的に行われる。

(5)検出器本体の電源に9ボルト乾電池を使用。計測値はデジタル表示。
電池消耗軽減のため、自動スイッチオフ機能付。