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高性能操船シミュレーターを当社フィリピン船員訓練施設に新設

2011年05月24日

当社はこのたび、フィリピン マニラ市郊外の自営船員訓練施設に高性能操船シミュレーター(注1)を新設し、5月13日には、当社執行役員 根本正昭出席のもと、現地関係者を招き、同シミュレーターを使用して訓練プログラムのデモンストレーションを行いました。

当社は従前より、独自のシナリオに基づいた操船プログラムを開発・実施してきました。本シミュレーターの設置によりシステムが強化され、「超大型鉄鉱石専用船(Very Large Ore Carrier=VLOC)操船訓練プログラム」の実施が可能となりました。当社は今後も、各種船型対応の操船訓練およびBRM訓練(注2)を同施設にて行ってまいります。

当社は、中期経営計画「GEAR UP!MOL」で"世界最高水準の安全運航"を目指し、目標『4ゼロ』(海難、油濁、死亡災害、貨物損害の防止)を掲げています。その実現に向けて、当社船員のハード・ソフト両面での技能レベルをさらに上げるべく、充実した訓練が実施できるよう当社は安全運航強化の整備に引き続き努めます。

注1 TRANSAS社製 フルミッション操船シミュレーター:
235度の大型スクリーンを利用し、実船に近い、臨場感あふれる操船のシミュレーションが可能。
 
注2 BRM訓練: Bridge Resource Management訓練
船長や航海士など、操船を行うブリッジ(船橋)の構成メンバーで、航海中に起こり得るさまざまな状況を想定して、その対応を行う模擬訓練。チームワークを駆使して、状況確認・情報伝達・問題点認識、解決案の立案、その実行というプロセスを繰り返すことで船上の組織運用技術を高める。