2013年03月06日
当社はこの度、訓練設備や居室を増設した運航船(CADET訓練船(注1))の配備が整ったことを受け、新たに同船による訓練プログラム「Cadet Actual Deployment for Education with Tutorial」(“CADET”Training )を開始します。
CADET訓練対象船舶 | : 15隻(コンテナ船 10隻+VLCC 5隻) |
年間最大訓練人数 | : 330名(1隻・1回当たり 最大8名程度) |
乗船期間 | : 2ヶ月~6ヶ月 |
同訓練プログラムでは、実際の貨物輸送に従事している運航船を訓練目的に兼用するため、職員候補生(以下「キャデット」(注2))に対して船舶運航の実態に則した訓練が実施でき、これによって将来の安全運航を支える船員としての基礎教育、さらには当社の安全運航指針の理解とそれに基づいた行動の習得を目指します。また、専属のインストラクターが乗船することで必要な技能を網羅した訓練プログラムに基づいて個々のキャデットに応じた個別の教育指導を行います。
現在、高度な安全基準を満たすことが求められるタンカー部門から、2隻のVLCCを利用して開始しており、約30名が訓練を受けています。今後順次、訓練を予定しているコンテナ船やVLCCへも拡大していきます。
当社は、中期経営計画「GEAR UP! MOL」で“世界最高水準の安全運航”を目指し、目標『4ゼロ』(海難、油濁、死亡災害、貨物損害の防止)を掲げています。
その実現に向け、当社船員の技能レベルをさらに上げるべく、充実した訓練がハード、ソフトの両面にて実施できるよう、当社は安全運航強化に引き続き努めます。
(注1)CADET訓練船(CADET Training Vessel)
居室や訓練設備の増設、専属講師の乗船などソフト・ハード両面をそなえており、少人数キャデットへの集中教育や運航船での実践的教育を実施する。
“CADET” は訓練プログラム名であるCadet Actual Deployment for Education with Tutorial の頭文字を冠したもの。
(注2)キャデット
海技免状取得に必要とされる乗船訓練を練習船や一般商船で受けている職員候補生。