2013年10月04日
このたび当社は、ウルグアイ・ガスサヤゴ社(*1)が主導するウルグアイ・モンテビデオ港内でのLNG受入プロジェクトにおいて、基地の建設・保有・運営を請け負うGDF Suez S.A.社の子会社との間で、受入基地の中核となるFSRU(浮体式LNG貯蔵再ガス化設備)(*2)1隻の長期貸船契約を締結し、FSRU事業へ本格的に参画します。貸船期間は20年となります。当社が単独でFSRUの建造・保有・操業を行うプロジェクトはこれが初めてのものです。
本プロジェクトに投入されるFSRUは263,000m3のLNG貯蔵容量を備え、FSRUとしては世界最大となります。韓国・大宇造船海洋株式会社にて建造され、2016年9月に竣工後、ウルグアイに回航され、2016年11月より操業を開始する予定です。
FSRUは、従来の陸上受入基地に比べ低コスト、かつ短期間に受入体制を整える有力なソリューションとして2005年に実用化されて以降、世界各地で導入計画が進んでいます。
今回の参画を大きなマイルストーンとして、当社は、30年に及ぶLNG船事業を通じて培った荷役、運航、保船のノウハウと実績をもとに、今後も拡大が見込まれるFSRU事業へ取り組みを一段と積極化していきます。
(*1) ガスサヤゴ社:
ウルグアイ国営燃料アルコールセメント公社(ANCAP)とウルグアイ国営電力公社(UTE)の合弁会社。
(*2) FSRU:
Floating Storage and Regasification Unitの略。浮体式LNG貯蔵再ガス化設備。洋上でLNGを再気化し、陸上パイプラインへ高圧ガスを送出する能力を持つ。
全長 | :345.00メートル |
全幅 | :55.00メートル |
LNG貯蔵能力 | :263,000立方メートル |
再ガス払出能力 | :540 百万立方フィート/日(LNG換算 約10,900トン/日) |
係留方式 | :桟橋係留方式 |
ウルグアイ・モンテビデオ港の沖合4km地点に防波堤、桟橋を建設の上、FSRUを係留するもの。陸上へは海底パイプラインを通じてガスを送出する。