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フィリピンでの新人船員教育訓練「職員候補生プログラム」 3期生卒業式典を挙行

2014年03月24日

商船三井(社長:武藤 光一、本社:東京都港区)は、船舶運航における高い安全水準を支える船員の育成を目的として「職員候補生プログラム(3rd Year Program)」を導入しており、フィリピン国内の提携商船大学から選抜した3年時の学生を対象に、当社訓練施設Magsaysay Institute of Shipping(以下「MIS」、*1)にて教育・訓練を実施しています。

今般、その第3期生となる126名がMISにおける座学課程を修了し、卒業式典が執り行われました。式典には、同国下院議員Jesulito A. Manalo氏をはじめ、Development Bank of the Philippines, Senior Vice President、Lutgarda C. Baquiran-Peralta氏、当社常務執行役員 根本正昭 他が出席しました。卒業生は、居室増設訓練船(15隻)や運航船を利用した12ヶ月にわたる乗船訓練を経て、当社の船員として採用される予定です。

式典では根本から卒業生へ、「海運企業として“安全運航”は最重要課題であり、顧客の信頼を勝ち得るためのコアコンピタンスである。これは如何なる状況においても常に最優先される。諸君は今後、“世界最高水準の安全運航”を達成する最前線にいることを常に心に留め、MIS在学中に達成したこと、失敗から学んだことを糧に、将来遭遇するであろう数ある困難を克服し、自身及び本船の安全を維持していただきたい」とメッセージを伝え、卒業生は将来への希望を胸にMISを巣立っていきました。 

本プログラムは、フィリピン政府の推進するAcademe-Industry Linkage Program(*2)の下、大学教育相当として認可されたものです。選抜された学生は、大学教育の後半2年間を当社教育施設ならびに運航船舶にて受けます。

*1:Magsaysay Institute of Shipping (MIS)
1993年に当社がMagsaysay Maritime Corporationと共同で設立。乗組員に対して実務訓練や規律訓練を行う。2007年からフィリピン国内の特定商船学校と提携し、補講による学生の能力向上や教員に対する技能的なサポート、海事カリキュラムの強化等を通じて、同国の海事教育体制の整備・強化に貢献している。

*2:Academe-Industry Linkage Program
産・学の提携により、学校側は学生の質を向上させ、産業界側はより質の高い学生の雇用を図る制度。


式典でスピーチする常務執行役員 根本正昭


卒業生は多くの来賓の方に
祝福を受けて巣立っていきました